海外赴任が近づいて、「現地でどんなトラブルが起きるのだろう」「事前に知っておけば防げることはあるのか」と気になっていませんか。
海外では、日本では考えられないようなことが、ある日突然起こります。
- 現地で起きるトラブルの中身
- 住まいやお金で困ること
- 仕事や家族のことで起きる問題
- トラブルを防ぐための準備
海外赴任で一番困ったトラブルは何でしたか。



一番困ったのは、上海で大家さんの都合により、2週間後に部屋を出ていくよう急に言われたことです。
私はドイツのミュンヘンに3年、中国の上海に4年駐在し、移動、住まい、お金、仕事のそれぞれでトラブルを経験しました。
この記事では、私が本当に経験したトラブルと、そこから分かった防ぎ方を紹介します。
一番困ったのは急な退去


海外赴任中のトラブルで一番困ったのは、上海で2週間後に部屋を出ていくよう言われたことです。
理由は、大家さんの都合でした。
日本ではあまり考えられないことですが、海外では起こり得るので、そのときの様子と、事前にしておきたいことを紹介します。


2週間後に出ていくよう言われた
上海の2つ目の部屋に住んでいたとき、大家さんの都合で、2週間後に出ていくよう急に言われました。
仕事をしながら、2週間で次の住まいを決めて引越しまで済ませなければなりません。
赴任中のトラブルの中で、これが一番困った出来事でした。
2週間で次の部屋を探す
急いで次の部屋を探し、内見して決めました。
上海での部屋探しには、会社が契約している不動産業者を使っていました。
急な退去に備えて、相談できる業者を見つけておくと安心です。


契約の内容を確認しておく
部屋を借りるときは、契約の内容を確認しておくことが大切です。
大家さんの都合で退去を求められたときに、どんな扱いになるのかを知っておくと、慌てずに済みます。
分からないことは、会社の担当者や不動産業者に確認しておきましょう。
移動のトラブル


移動では、荷物とタクシー、お酒のトラブルを経験しました。
どれも空港や乗り物で起きたことで、知っていれば防げたり、被害を小さくできたりするものばかりです。
海外赴任中は出張や一時帰国で移動することも多いので、私の失敗を参考にしてください。
パリ経由でスーツケースが3日届かない
一時帰国からミュンヘンに戻るとき、パリ経由の乗り継ぎで、スーツケースが3日間届きませんでした。
パソコンは機内持ち込みにしていたので、大きく困ることはありませんでした。
乗り継ぎのある便では、仕事道具や薬などの大事な物を、機内持ち込みの荷物に入れておきましょう。


空港の客引きタクシーで高い料金
上海の空港で、客引きのタクシーに乗ってしまい、高い料金を払いました。
「オフィシャル(公式)の者だ」とバッジを見せられて、うっかり乗ってしまったのです。
空港では客引きについて行かず、DiDiなどの配車アプリを使う方が安心です。


インドで開封したお酒を没収
2026年7月の出張では、インドのプネ空港で、預け荷物に入れていた開封済みのお酒を没収されました。
空港の職員からは、未開封の物なら問題ないと説明されています。
国や航空会社によって荷物のルールは違うので、出発前に確認しておきましょう。


住まいと生活のトラブル


住まいと生活では、日本では起きないようなトラブルがいくつもありました。
ロックダウンで部屋から出られなかったことや、階下からの苦情、出前のトラブル、水が合わずに肌が荒れたことなどです。
どれも、知っておけば心の準備ができることなので、順番に紹介します。
ロックダウンで2ヶ月部屋の中
上海では、ロックダウンで2ヶ月間、アパートの中で過ごしました。
部屋から出られない生活が、それだけ長く続いたのです。
部屋の広さや住み心地は、家で過ごす時間が長くなったときに大きな意味を持ちます。
階下からの音の苦情
上海では、階下の人から音の苦情が来たことがあります。
部屋の中でスマートローラーを使って自転車のトレーニングをしていたので、苦情が来ても当然だったのかもしれません。
厚めのマットを敷いてからは、苦情は来なくなりました。
出前が別の階に届いた
上海で出前を頼んだときは、頼んだ物が届かないトラブルがありました。
「届けた」と言う配達員に、届いていないことを電話で伝えるのに苦労しましたが、結局は同じアパートの別の階に届いていたと分かったのです。
言葉に自信がないときは、注文したアプリのやり取りなど、文字で残る方法で確認するのがおすすめです。
ドイツの硬水で肌荒れ
ドイツでは、硬水が肌に合わず、赴任して2週間でひどく肌が荒れました。
日本では経験したことがないほどの肌荒れでした。
肌が弱い人は、使い慣れたスキンケア用品を日本から持って行くと安心です。


お金と手続きのトラブル


お金と手続きでは、給与やカード、届け出のタイミングで困ったことがありました。
どれも日本ではあまり意識しないことですが、海外では準備しておかないと生活に影響します。
赴任前に知っておくと備えられることばかりなので、私の例を紹介します。
給与が入るまで1〜2ヶ月
着任してから最初の給与が入るまでに1〜2ヶ月かかりました。
ミュンヘンでは同僚にお金を借り、上海では先輩の駐在員にお金を送ってもらって生活しています。
給与まで時間がかかる前提で、赴任前にお金を準備しておきましょう。


Mastercardのみのお店
ドイツでは、郊外のレストランで「Mastercardのみ」のお店がありました。
国やお店によって、使えるカードのブランドは違います。
VISAとMastercardを1枚ずつ持っておくと、どちらかは使えることが多くなります。
証券会社の届け出に直前で気づく
証券会社に海外に住むことを届け出る手続きが必要だと、出発の直前に気づきました。
出発前は忙しいので、こうした手続きは後回しになりがちです。
銀行や証券会社の手続きは、赴任が決まったら早めに確認しておきましょう。


退去時の費用請求
部屋を出るときには、部屋の汚れなどを理由に費用を請求されることがありました。
ミュンヘンでは2回とも、上海では3回のうち1回、費用を請求されています。
入居した日に部屋の傷や汚れを写真に撮っておくと、退去のときに説明しやすくなります。
仕事と家族のトラブル


仕事と家族のことでも、日本とは違う大変さがありました。
言葉や習慣が違う相手とのミスコミュニケーション、家族の急病、深夜まで続く打ち合わせ、一時帰国中の仕事の電話などです。
どれも海外赴任ならではのことなので、私の経験を正直に紹介します。
大小のミスコミュニケーション
ドイツでも中国でも、ミスコミュニケーションから起きるトラブルは大小問わず多くありました。
トラブルのあとで原因を話し合っても、相手が自分の非を認めず、本心が読めないと感じる場面もありました。
言葉や考え方が違う相手とは、伝わっているつもりでも伝わっていないことがあると考えておきましょう。
家族の急病で病院探しと送迎
家族帯同のドイツでは、妻や子どもが体調を崩したときの病院探しと送迎が大変でした。
一時的なこととはいえ、仕事との両立に苦労した時期があります。
家族で赴任するなら、近くの病院や日本語が通じる病院を、早めに調べておきましょう。


深夜まで続く打ち合わせ
上海では、深夜まで現地の顧客との打ち合わせが続くこともありました。
駐在員には仕事が集中しやすく、日本にいるときより忙しくなる時期もあります。
単身赴任では、体調管理も自分でしっかりしておきましょう。
一時帰国中に会社から電話
仕事の引き継ぎが十分でないと、一時帰国中にも会社から電話が来ます。
せっかくの家族との時間を守るためにも、一時帰国の前には引き継ぎをしっかりしておきましょう。
一時帰国でやることは、こちらの記事で紹介しています。


トラブルを防ぐためにしたいこと


私の経験から、トラブルを防ぐために赴任前と赴任中にしておきたいことを4つにまとめました。
すべてのトラブルを防ぐことはできませんが、準備しておくだけで、被害を小さくしたり慌てずに済んだりします。
どれもすぐにできることなので、赴任前に確認しておいてください。


大事な物は機内持ち込みに
移動のときは、大事な物を機内持ち込みの荷物に入れておきましょう。
パソコンや仕事道具、薬などを手元に置いておけば、スーツケースが届かなくても大きく困りません。
私もスーツケースが3日届かなかったときに、パソコンを機内に持ち込んでいたので助かりました。
タクシーは配車アプリで
空港などでは、客引きのタクシーには乗らず、配車アプリを使いましょう。
アプリなら料金の目安が事前に分かるので、高い料金を払わされる心配が減ります。
赴任先で使える配車アプリを、出発前にスマホに入れておくと安心です。
大事なことは書いて確認
仕事でもトラブルでも、大事なことは口頭だけでなく、メールなどの文字で確認しましょう。
文字で残しておけば、あとから言った、言わないで行き違うことを防ぎやすくなります。
ミスコミュニケーションが多い環境ほど、確認の手間を惜しまないことが大切です。
一人で抱え込まず同僚に頼る
困ったときは、一人で抱え込まず、会社や同僚に頼りましょう。
私も着任直後は同僚に手続きを手伝ってもらい、給与が入るまではお金を借りて乗り切りました。
頼れる人がいることを知っておくだけで、トラブルが起きたときの不安はずっと小さくなります。
赴任中のトラブルのよくある質問


最後に、海外赴任中のトラブルでよくある疑問をまとめました。
現地の病院で困ることはあるか、スリや盗難にあったか、トラブルが起きたら誰に相談するか、単身赴任や家族帯同で気をつけることなど、赴任前に気になることを取り上げています。
気になる質問から読んでみてください。
現地の病院で困ることはあるか
私は現地の病院に行ったことがありますが、特に困ったことはありませんでした。
ただし、家族の急病のときは、病院探しや送迎が大変だった時期があります。
赴任前に、近くの病院や会社の保険で受診できる病院を確認しておきましょう。


スリや盗難にあったか
私は、スリや盗難にあったことはありません。
どこにいても自分の荷物から目を離さず、財布やスマホを後ろのポケットに入れないようにしています。
人が多い場所では、リュックを体の前にかけるのもおすすめです。
トラブルが起きたら誰に相談するか
トラブルが起きたら、まずは会社や同僚に相談しましょう。
私も着任直後は、住民登録などの手続きを会社の同僚に手伝ってもらいました。
トラブルが起きたときの対処の順番や相談先は、こちらの記事でまとめています。


単身赴任で気をつけること
単身赴任では、仕事と体調の両方を自分で管理することが大切です。
深夜まで打ち合わせが続くこともあり、家族と離れて暮らす大変さもあります。
家族に何かあってもすぐには戻れないので、日本の家族とは連絡を取り合っておきましょう。
家族帯同で気をつけること
家族帯同では、家族の体調を崩したときの備えが大切です。
病院探しや送迎が必要になると、仕事との両立が大変になります。
近くの病院や、困ったときに頼れる日本人の知り合いを、早めに見つけておきましょう。
まとめ|トラブルは知って防ぐ
海外赴任のトラブルは、事前に知っておくことで、防いだり被害を小さくしたりできるものが多くあります。
私が一番困った急な退去のように、日本では考えにくいことも起こるので、心の準備をしておきましょう。
- 大事な物は機内持ち込み
- タクシーは配車アプリ
- 給与まで1〜2ヶ月分のお金を準備
- 大事なことは文字で確認
- 困ったら会社や同僚に相談
赴任前に、この記事のトラブルを自分の赴任先に当てはめて、できる準備から始めてみてください。
赴任が決まってからやることは、時期別にこちらの記事でまとめています。








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