海外出張が決まったものの、「何を持って行けばいいのか」「出発までに何から手をつければいいのか」と迷っていませんか。
初めての出張だと、忘れ物のほかにも、現地でのお金の払い方やスマホのつなぎ方など、気になることがたくさんあるはずです。
- 出発までにやることの順番
- スーツケースに入れる持ち物の迷い
- 長い出張での服の洗濯
- 現地でのスマホとお金の使い方
海外出張の準備は、何から始めればいいですか。



まずは日程と訪問する都市を確かめて、航空券とホテルを押さえるところからです。
私はドイツのミュンヘンに3年、中国の上海に4年駐在し、今も韓国、インド、イタリア、ドイツへ年に6回ほど出張しています。
この記事では、出発までの準備の手順と毎回持って行く物、インドでお酒を没収された失敗まで、実体験をもとに紹介します。
海外出張の準備は5ステップ


海外出張の準備は、毎回同じ順番で進めることが大切です。
私は出張が決まると、日程と訪問都市の確認、航空券の予約、ホテルの予約の依頼、空港からの移動手段の確認、ポケットWi-Fiの手配と進め、最後に荷物を準備しています。
ここでは、荷物の準備の前にやる5つのステップを、私のやり方で紹介し、ポケットWi-Fiの手配はスマホとネットの章でくわしくお伝えします。


日程と訪問都市の確認
最初にやるのは、日程と訪問する都市の確認です。
インドの出張では、デリー、バンガロール、プネ、チェンナイと複数の都市を回ることもあり、回る順番によって航空券もホテルも変わってきます。
まずは訪問先と日程を決めて、移動の流れを固めておきましょう。
航空券は会社のシステムで予約
航空券は、会社の出張手配のシステムを使って、自分で予約しています。
会社によっては、総務や旅行会社が手配してくれる場合もあるので、まずは社内のルールを確認しておくと安心です。
私がよく使う航空会社は、KLM、中国東方航空、ANA、JALです。
ホテルは現地の営業に依頼
ホテルは、現地の営業担当に予約をお願いしています。
出張先に現地の拠点がある場合は、現地のメンバーに相談してみるのも一つの方法です。
自分で予約する場合は、訪問先までの移動時間も考えて選びましょう。
ビザは自分で手配
ビザが必要な国へ行くときは、自分で手配しています。
私の場合はインドの出張で、オンラインで申請する電子ビザ(e-Visa)を使っています。
ビザが要るかどうかは、行き先の国や滞在の目的、日数で変わるので、出発前に大使館などの公式情報で確認してください。
空港からの移動手段の確認
見落としがちなのが、空港から目的地までの移動手段です。
私は、現地のメンバーに空港でのピックアップをお願いするか、自分で移動する方法を事前に調べておきます。
夜に着く便のときは特に、空港に着いてから慌てないように、移動の方法を決めておきましょう。
海外出張の必需品リスト


海外出張の持ち物は、パスポートや財布、スマホのほかに、毎回必ず入れる物を決めておくと忘れ物が減ります。
まずは、どの出張でも欠かせない基本の持ち物です。
- パスポートとビザの書類
- 航空券とホテルの予約情報
- 財布とクレジットカード
- スマホと充電器
- 変換プラグ
私の場合は、これに仕事道具、お土産、薬、エチケット用品、ちょっとした小物を加えるのが定番で、パソコンや充電器、薬など、なくすと困る物は機内持ち込みのリュックに入れています。
パソコンとノート代わりのiPad
仕事道具は、パソコンと、ノート代わりのiPadです。
打ち合わせのメモは、紙のノートではなくiPadに書いています。
パソコンと充電器は、預け荷物には入れず、機内に持ち込むリュックに入れましょう。私が使っているリュックは、フルクロのESSENCE Doubleです。
現地メンバーへのお土産
現地のメンバーへのお土産も、毎回持って行く物の一つです。
訪問先の人数を事前に確認しておくと、数が足りなくなる心配がありません。
目薬など小さな薬
薬は、頭痛薬と目薬を必ず持って行きます。
特に目薬は小さくて忘れやすく、使い慣れた物は現地で買えないので、いつも気をつけています。
爪切りなどのエチケット用品
爪切りや耳かきなどのエチケット用品も、忘れずに入れておきたい物です。
出張が長くなるほど、こうした小物が手元にあると安心です。
ティッシュやおやつなどの小物
ほかにも、ティッシュとウエットティッシュはいつもかばんに入れています。
柿の種やグミなどの日本のおやつも、私の出張の定番になっています。
海外出張の服装と洗濯


海外出張の服装と洗濯は、荷物の量を左右する大事なポイントです。
私は服を衣類圧縮袋に入れて小さくし、出張先では簡易洗濯セットとホテルのコインランドリーを使って洗濯しています。
スーツケースの中で一番場所を取るのは服なので、ここでは、私の出張の服装と、荷物を小さくする工夫、現地での洗濯の方法を紹介します。
スーツかポロシャツにスラックス
仕事の服装は、スーツか、ユニクロのポロシャツにスラックスのどちらかです。
どちらにするかは、訪問先の服装に合わせて決めましょう。
服は衣類圧縮袋で小さく
服は、衣類圧縮袋に入れて小さくしています。
私が使っているのは、ダイソーで買った物です。
空気を抜いて平らにすると、機内持ち込みのスーツケースにも服が収まりやすくなります。
洗濯は簡易洗濯セットとハンガー
長い出張では、簡易洗濯セットと洗濯用のハンガーを持って行きます。
私が使っているのは、洗濯袋が付いた「アタック どこでも袋でお洗たく」です。
ハンガーは、洗濯ばさみが付いた折りたたみ式の物を使っています。
コインランドリーがあれば優先
ホテルにコインランドリーがあれば、そちらを優先して使います。
まとめて洗えて乾燥までできるので、手洗いより手間がかかりません。
ホテルの予約を頼むときに、コインランドリーがあるかを確認しておくのもおすすめです。
海外出張の機内で役立つ物


日本からヨーロッパやインドへは長い時間のフライトになるので、機内で快適に過ごすために、機内で使う物も毎回持って行きます。
特に役立っているのが、Bluetooth送信機、ノイズキャンセリングのイヤホン、スマホスタンドの3つです。
どれも機内で使う物なので、預け荷物ではなく機内持ち込みの荷物に入れておきましょう。
Bluetooth送信機
Bluetooth送信機は、機内エンターテインメントの音声を、ワイヤレスのイヤホンで聞くための機械です。
座席のイヤホンの差し込み口につないで、手持ちのワイヤレスイヤホンとペアリングすれば、コードなしで映画を見られます。
私が使っているのは、JPRiDEのJPT1です。
ノイズキャンセリングのイヤホン
イヤホンは、ノイズキャンセリングの付いた物がおすすめです。
私はBoseのQuietControl 30を使っていて、Bluetooth送信機とペアリングすると、機内でも映画を快適に見られます。
機内用のスマホスタンド
スマホで映画を見るときに便利なのが、機内用のスマホスタンドです。
形を自由に変えられるシリコン製のスタンドで、スマホを手で持たずに映画を見られます。
私が使っているのは、フライトペンギンのスマホスタンドです。
海外出張のスマホとネット


海外出張では、現地でスマホとネットを使えるようにしておくことが欠かせません。
地図を見たり、現地のメンバーと連絡を取ったり、空港で迎えの人と待ち合わせたりと、スマホが使えないと仕事にも移動にも困ります。
私は、会社経由で借りるポケットWi-Fiと、個人のスマホの海外ローミングの2つを使っています。
ポケットWi-Fiは会社経由で手配
仕事で使う通信は、会社経由で借りる海外用のポケットWi-Fiです。
出張が決まったら、航空券やホテルと一緒に早めに手配しておきます。
会社に貸し出しの仕組みがない場合は、海外用のポケットWi-Fiのレンタルや、現地で使えるeSIMを検討しましょう。
個人のスマホは楽天モバイル
個人のスマホは、楽天モバイルを使っています。
楽天モバイルなら、海外でもデータ通信が使えるのが便利です。
ポケットWi-Fiと別の回線があると、どちらかが使えないときの備えにもなります。
海外ローミングは2GBまで
楽天モバイルの海外ローミングは、毎月2GBまで無料で使えます。
2GBを超えると通信速度が最大128kbpsに落ちますが、1GBあたり500円で追加できます(2026年10月時点)。
対象は100以上の国と地域なので、出発前に行き先が含まれているかを楽天モバイルの公式サイトで確認してください。
海外出張のお金とカード


海外出張のお金は、会社に請求する物と、自分で払う物を分けて管理しています。
私は、ホテル代や交通費は会社の法人カード、食事代などは個人のカードで払い、現地では基本的に現金を使いません。
ここでは、カードの使い分けと両替のしかた、出張中の病気やけがに備える海外旅行保険について、私のやり方を紹介します。


会社の経費は法人カード
ホテル代や交通費など、会社に請求できる物だけを法人カードで払っています。
会社の経費と自分の支払いを1枚のカードに混ぜないので、出張のあとの精算がわかりやすくなるのが利点です。
法人カードの使い方は会社ごとにルールがあるので、出張の前に確認しておきましょう。
食事代などは個人カード
会社に請求しない食事代などは、個人のクレジットカードで払います。
現地ではカードで払うのが基本で、現金はほとんど使っていません。
海外で使う個人のカードの選び方は、こちらの記事で紹介しています。


両替は日本の空港で最低限
現金は、日本の空港で最低限の金額だけ両替しておきます。
足りなくなったら、現地のATMでクレジットカードのキャッシングを使って引き出すのが私のやり方です。
韓国では、外国人旅行者向けのプリペイドカード「WOWPASS」の機械で両替ができるので、それを使っています。
海外旅行保険はカード付帯を確認
海外出張の保険は、クレジットカードに付いている海外旅行保険を使っています。
私の場合は、会社の法人カードに付いている保険です。
個人のカードの保険は、旅行代金などをそのカードで払ったときだけ使える「利用付帯」のものが多いので、条件を事前に確認しておきましょう。
海外出張で気をつけること


海外出張では、日本では起こらないトラブルにも気をつける必要があります。
私自身、インドの国内線でお酒を没収されたことがあり、空港のルールは国ごとに違うと実感しました。
ここでは、私の失敗と、スリにあわないために気をつけていること、雨の日への備えを紹介するので、出発前に目を通しておいてください。
インドで開封済みのお酒が没収
インドではお酒を買える場所が限られているので、私はいつも日本からお酒を持って行っています。
2026年7月、プネ空港から国内線に乗るとき、預け荷物に入れていた開封済みのお酒を没収されました。
荷物を預けて搭乗を待っていたら呼び出され、空港の職員からは、未開封の物なら問題ないと説明されました。
- 預け荷物に入れられるのは1人5リットルまで
- 市販の包装のままの物が条件
- アルコール度数70%を超えるお酒は不可
これは2026年10月時点のIndiGoの規定で、航空会社によって細かい条件が違うこともあるので、乗る便の公式サイトで確認してください。
荷物からは目を離さない
海外では、自分の荷物から絶対に目を離さないことが大切です。
私はスリにあったことはありませんが、どこにいても自分の荷物から目を離さないようにしています。
トイレやカフェで席を立つときも、荷物を置いたままにしないようにしましょう。
財布とスマホは後ろポケットに入れない
財布やスマホを、ズボンの後ろのポケットに入れるのは厳禁です。
後ろのポケットは自分から見えないので、すられても気づけません。
財布やスマホは、前のポケットか、かばんの中に入れておきましょう。
混雑した場所ではリュックを前に
人が多い場所では、リュックを体の前にかけるようにしています。
背中のリュックは自分から見えないので、知らないうちに開けられても気づけないからです。
駅や市場などの混み合う場所では、特に気をつけてください。
雨予報なら折りたたみ傘
出発前に天気予報を確認して、雨の予報なら折りたたみ傘も持って行きましょう。
移動中に急な雨にあうと、スーツや仕事の資料がぬれてしまいます。
私が使っているのは、重さ176gと軽いdopplerの折りたたみ傘です。
海外出張のよくある質問


最後に、海外出張の準備で迷いやすいポイントを、よくある質問の形でまとめました。
荷物を機内持ち込みだけにできるか、変換プラグは要るか、現金はいくら用意するか、保険はどうするか、赴任前の下見は必要かなど、初めての出張で気になることを取り上げています。
どれも出張の前に確認しておくと安心なことばかりなので、気になる質問から読んでみてください。
機内持ち込みだけで行けるか
1週間や2週間の出張でも、機内持ち込みだけで行けます。
私はEU内を何度も飛ぶ出張なら機内持ち込みだけで行き、インドのようにお酒を持って行く出張では、3泊ほどでも預け荷物にすることが多いです。
機内持ち込みのスーツケースの選び方は、こちらの記事で紹介しています。


変換プラグは必要か
変換プラグは必要です。
私が出張で行く韓国、インド、イタリア、ドイツは、どれも日本とコンセントの形が違います。
変換プラグの選び方は、こちらの記事でくわしく紹介しています。


現金はいくら両替するか
現金は、最低限の金額だけで十分です。
私は日本の空港で少しだけ両替し、足りなければ現地でキャッシングして、支払いはほとんどカードで済ませています。
ただし、現金しか使えないお店もあるので、行き先に合わせて少しは持っておきましょう。
海外旅行保険は必要か
海外旅行保険には、必ず入っておきましょう。
海外で病院にかかると治療費が高額になることがあるので、会社の保険や法人カードの保険でカバーされるかを、出発前に確認してください。
赴任のときの保険については、こちらの記事で紹介しています。


赴任前の下見出張は必要か
下見の出張に行けるかは、会社の制度によります。
私は下見の出張には行かずに赴任しました。
下見に行けない場合でも、現地のメンバーや先に赴任した人に話を聞いておけば、生活のイメージはつかめます。
まとめ|海外出張の持ち物
海外出張の準備は、毎回同じ順番で進め、必ず持って行く物を決めておくことが大切です。
日程と訪問都市の確認から始めて、航空券、ホテル、ビザ、移動手段の順に手配すれば、出発前に慌てずに済みます。
- 日程と訪問都市の確認から開始
- 航空券・ホテル・ビザ・移動手段の順に手配
- なくすと困る物は機内持ち込み
- 簡易洗濯セットとハンガーで荷物を軽く
- 会社の経費は法人カード、自分の支払いは個人カード
- 開封済みのお酒は預け荷物でも没収の可能性
まずは次の出張の日程を確認して、この記事の持ち物リストと照らし合わせながら準備を始めましょう。
海外赴任が決まった人は、やることを時期別にまとめたこちらの記事も読んでみてください。








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