海外赴任中にトラブルが起きたとき、「まず誰に相談すればいいのか」「どんな順番で動けばいいのか」と不安になっていませんか。
言葉も仕組みも違う国では、日本と同じように自分だけで解決しようとすると、かえって時間がかかってしまいます。
- トラブルが起きたときの相談先
- 急な退去や引越しの進め方
- 家族が急に体調を崩したときの病院探し
- 荷物が届かないときの手続き
海外でトラブルが起きたら、最初に誰に相談しましたか。



最初に相談したのは、会社の担当者です。上海で急に部屋を出ていくよう言われたときも、会社の担当者に調整してもらいました。
私はドイツのミュンヘンに3年、中国の上海に4年駐在し、急な退去や家族の急病、ロックダウンなどを経験しました。
この記事では、トラブルが起きたときに私が実際に誰に相談し、どんな順番で動いたかを紹介します。
トラブルはまず会社に相談


海外赴任中にトラブルが起きたら、最初に相談するのは会社の担当者です。
現地の会社には、駐在員の住まいや生活を支える担当者がいることが多く、不動産業者などとのつながりも持っています。会社に相談すれば、自分だけで探すよりも早く、確実に対処できることが多くありました。
ここでは、私が会社の担当者にどう相談し、どんな助けを受けたかを紹介するので、赴任先で困ったときの参考にしてください。


急な退去も会社の担当者から
上海で、大家さんの都合により2週間後に部屋を出ていくよう言われたときも、その知らせは会社の担当者経由で届きました。
部屋の契約に会社が関わっていたので、大家さんからの連絡も会社を通して入ってきたのです。
自分だけで大家さんとやり取りしなくて済んだので、落ち着いて次の手を考えられました。
生活サポートの担当者に相談
赴任中は、困ったことがあると会社の生活サポートの担当者に相談していました。
住まいのことや手続きのことなど、仕事以外の困りごとも聞いてもらえます。
着任したら、生活のことを相談できる担当者が誰なのかを、最初に確認しておきましょう。
自己都合でなければ会社が負担
急な退去のときの引越し費用は、会社が負担してくれました。
自分の都合ではなく、大家さんの都合による退去だったからです。
費用の扱いは会社の規定によって違うので、気になる人は赴任前に規定を確認しておくと安心です。


急な退去の対処の順番


海外赴任中に一番困ったトラブルは、上海で2週間後に部屋を出ていくよう言われたことでした。
仕事をしながら、2週間で次の部屋を決めて、引越しまで済ませなければなりません。日本ではあまり考えられないことですが、海外では大家さんの都合で退去を求められることもあります。
このときは、会社の担当者、不動産業者、引越し業者の順番に連絡して乗り切ったので、実際の流れを紹介します。


会社の担当者に調整してもらう
まずは会社の担当者に連絡して、大家さんとの調整をお願いしました。
退去の日程や、次の部屋が決まるまでの扱いなど、自分だけでは決められないことがたくさんあります。
会社に間に入ってもらうことで、言葉の壁を気にせずに話を進められました。
不動産業者に部屋探しを依頼
次に、不動産業者へ新しい部屋探しを依頼しました。
あわせて、今の部屋の退去日と次の部屋の入居日がずれないように、日程を合わせてもらっています。
次の部屋は内見して決めたので、部屋選びのポイントは住まい選びの記事を参考にしてください。


退去日に合わせて引越し業者へ
退去日と入居日が決まったら、すぐに引越し業者に連絡しました。
2週間しかないので、部屋が決まったら早めに業者を押さえることが大切です。
退去のときは部屋の状態によって費用を請求されることもあるので、入居したときの写真を残しておくと安心です。
家族の急病の対処


家族帯同では、家族が急に体調を崩したときの病院探しが大きな心配ごとになります。
言葉が通じる病院を知らないと、どこに行けばいいのか分からず、慌ててしまいます。ミュンヘンでは、病院探しや送迎を仕事と両立させるのが大変だった時期もありました。
ミュンヘンと上海で、私の家族がどうやって病院を見つけて受診したのかを紹介するので、家族で赴任する人は参考にしてください。
ママ友に聞いた日本語の病院
ミュンヘンでは、妻が幼稚園のママ友から、先生が日本語のできる病院を聞いていました。
家族が体調を崩したときは、その病院に電話で予約してから行っています。
病院の情報を前もって知っていたおかげで、いざというときに迷わずに済みました。
上海はウェルビーで病院を予約
上海では、会社が加入していたウェルビーに電話して、病院を予約しました。
ウェルビーは、24時間365日体制で、会員向けのサポートを行っている会社です(2026年10月、公式サイトで確認)。
会社がこうしたサービスに加入しているかどうかを、着任したら確認しておきましょう。
会社の保険の使い方を確認
病院にかかるときに大切なのが、会社の保険の使い方を知っておくことです。
私はミュンヘンでも上海でも、会社が用意した保険だけで足りました。
補償の内容や病院の探し方は、こちらの保険の記事で紹介しています。


スーツケースのトラブル


一時帰国からミュンヘンに戻るとき、パリ経由の乗り継ぎでスーツケースが3日届かなかったことがありました。
到着した空港で荷物が出てこないと焦りますが、その場でやるべき手続きは決まっています。このときは空港の窓口で届けを出し、3日後に勤務先で受け取りました。
私が空港でしたことと、届くまでの過ごし方を紹介するので、乗り継ぎのある移動の前に読んでおいてください。
空港の荷物窓口で届け出
荷物が出てこなかったときは、空港の荷物の窓口で届けを出しました。
届けを出すときに届け先を伝えておけば、荷物が見つかったあとに届けてもらえます。
荷物が出てこないと分かったら、空港を出る前に窓口へ行きましょう。
届け先は勤務先にした
荷物の届け先には、勤務先を指定しました。
平日の昼間は仕事で家にいないので、会社で受け取れるようにしたのです。
当時はミュンヘンに自宅があったので、届くまでの3日間は、自宅にある服などで過ごせました。
大事な物は機内持ち込みに
このとき、パソコンは機内持ち込みにしていたので、大きく困ることはありませんでした。
仕事で使う物や、なくすと困る物は、預け荷物に入れないようにしましょう。
機内持ち込みのスーツケースの選び方は、こちらの記事で紹介しています。


ロックダウン中の対処


上海では、ロックダウンで2ヶ月アパートの中で過ごしました。
外に出られない中で、情報と食料をどうやって手に入れるか、設備が壊れたら誰に頼むかが大きな問題になります。外出できない期間が長く続くと、日本では当たり前の買い物や修理の依頼も、思うようにはできません。
私がロックダウン中にどう情報を集め、食料を手に入れ、停電に対処したかを紹介するので、外出が制限されたときの備えとして参考にしてください。
情報は会社と棟のグループチャット
ロックダウン中の情報は、会社と、アパートの棟ごとに作られたグループチャットが中心でした。
グループチャットでは、同じ棟の住人と情報をやり取りしていました。
中国駐在では、こうしたやり取りにスマホのアプリが欠かせないので、準備の記事も確認しておいてください。


食料は政府支給と団体購入
食料は、政府から支給されるものと、アパート単位での団体購入でまかないました。
政府からの支給は、2週間に1回程度でした。
足りない分は、アパートの住人でまとめて注文する団体購入で手に入れています。ロックダウン中の食料や過ごし方の体験は、こちらの記事にまとめました。


停電は不動産業者に連絡
ロックダウン中に停電が起きたときは、不動産業者に連絡しました。
連絡してから3時間後くらいに、電気が戻っています。
部屋の設備で困ったときの連絡先を、入居したときに確認しておきましょう。
トラブルに備えてしておくこと


トラブルは突然起こるので、起きる前に相談先と連絡手段を整えておくことが大切です。
私がしていたのは、大事な連絡先を複数の端末に保存しておくことと、困ったときに頼れる人や窓口を早めに知っておくことでした。どれも、特別なお金や時間をかけずにできることばかりです。
ここでは、トラブルが起きたときに慌てないように、赴任前や着任直後にしておきたい備えを3つ紹介します。
連絡先は複数の端末に保存
大事な連絡先は、パソコンと携帯など、複数の端末に保存していました。
スマホが壊れたりなくしたりしても、ほかの端末から会社や家族に連絡できます。
会社の担当者、不動産業者、病院、保険の窓口などの連絡先を、まとめて保存しておきましょう。
相談先を着任直後に確認
着任したら、困ったときの相談先を早めに確認しておきましょう。
会社の生活サポートの担当者、部屋の設備を見てくれる不動産業者、病院を予約できる窓口が分かっていれば、慌てずに済みます。
着任直後にすることは、生活立ち上げの記事でまとめています。


日本人の知り合いから情報を得る
病院のような生活の情報は、日本人の知り合いから聞けることも少なくありません。
私の家族も、ミュンヘンでは幼稚園のママ友から、先生が日本語のできる病院を教えてもらいました。
家族で赴任する場合は、幼稚園や学校を通じて、日本人の知り合いをつくっておくと心強いです。


トラブル対処のよくある質問


最後に、海外赴任中のトラブル対処でよくある疑問をまとめました。
最初に誰に相談するか、大使館や領事館に行ったことはあるか、日本語の通じる病院はあるか、引越し費用は自分で払うのか、スマホをなくしたらどうするかを取り上げています。どれも、私の実体験と公式の情報をもとに答えています。
赴任前の準備に役立つものばかりなので、気になる質問から読んでみてください。
最初に誰に相談するか
私の場合は、まず会社の担当者に相談していました。
急な退去のときも、会社の担当者に調整してもらってから、不動産業者や引越し業者に連絡しています。
実際に起きたトラブルの中身は、こちらの記事でくわしく紹介しています。


大使館や領事館に行ったか
私の記憶では、赴任中に大使館や領事館へ相談に行ったことはありません。
ただし、海外でパスポートをなくしたときは、現地の警察に届けたうえで、大使館や総領事館で手続きをします(2026年10月、外務省のサイトで確認)。
事件や事故に巻き込まれたときの窓口にもなるので、赴任先の大使館や総領事館の連絡先は控えておきましょう。
日本語の通じる病院はあるか
ミュンヘンでは、先生が日本語のできる病院に通っていました。
上海では、会社が加入していたウェルビーに電話して、病院を予約しています。
日本語の通じる病院は、日本人の知り合いや会社の担当者に聞くと見つけやすいです。赴任前に受けた健康診断や予防接種のことは、こちらの記事でまとめています。


引越し費用は自分で払うか
大家さんの都合による急な退去のときは、引越し費用を会社が負担してくれました。
自分の都合で引越すときの費用の扱いは、会社の規定を確認してください。
どちらの場合も、部屋が決まったら早めに引越し業者を押さえておきましょう。
スマホをなくしたらどうするか
私はスマホをなくしたことはありませんが、大事な連絡先はパソコンにも保存していました。
スマホがなくても、パソコンから会社や家族に連絡できるようにしておくと安心です。
日本の電話番号を残しておく方法は、こちらの記事で紹介しています。


まとめ|トラブルは順番に対処
海外赴任中のトラブルは、まず会社の担当者に相談し、決まった順番で動くことで、落ち着いて乗り切れます。
私も急な退去のときは、会社の担当者、不動産業者、引越し業者の順に連絡して、2週間で次の部屋に移れました。
- 最初に会社の担当者に相談
- 急な退去は会社・不動産業者・引越し業者の順
- 病院は日本人の知り合いや会員サービスで探す
- 荷物が届かないときは空港の窓口へ
- 連絡先は複数の端末に保存
赴任前に、困ったときに相談できる人と窓口を確認しておいてください。
赴任が決まってからやることは、時期別にこちらの記事でまとめています。







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