【7年駐在】海外赴任は得か損か?得たのは経験、失ったのは家族の時間

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海外赴任は得か損か。得たのは経験、失ったのは家族の時間

海外赴任の打診を受けて、「行けば得をするのか、それとも損をするのか」と迷っていませんか。

年収が増えるという話を聞く一方で、家族のことや帰国後のキャリアを考えると、すぐには決められないものです。

こんな迷いはありませんか
  • 海外赴任で得をするのかの不安
  • 家族への負担の心配
  • 帰任後のキャリアへの影響
  • 断るという選択肢の迷い

海外赴任は、結局のところ得なのですか、損なのですか。

私は「間違いなく行った方がいい」と思っています。ただ、単身赴任のときは、子どもの成長をそばで見られないという大きな代償もありました。

私はドイツのミュンヘンに3年は家族帯同で、中国の上海に4年は単身で駐在しました。

この記事では、2回の赴任で得たものと失ったものを、お金、キャリア、経験、家族の4つの面から本音で紹介します。

目次

海外赴任は得か損かの結論

海外赴任は得か損かの結論:間違いなく行った方がいい

私の結論は、海外赴任は「行ってよかった」です。

お金の面でも得をしましたが、それ以上に大きかったのは、日本にいたらできなかった経験でした。

一方で、単身赴任のときに失ったものもあったので、まずは私が得だと感じたこと、損だと感じたこと、そして迷っている人に伝えたいことを順番にお話しします。

2回の海外赴任で得たもの(年収300万円以上増、会社負担、帰任後に頼られる、英語力、人脈、家族のヨーロッパの時間)と失ったもの(子どもの成長、すぐ戻れない、配偶者の負担、帰任後の戸惑い)

得だったのは日本でできない経験

一番の得は、日本にいたら経験できないことがたくさんあったことです。

仕事では英語で現地のメンバーとやり取りし、生活では言葉も習慣も違う国で暮らしました。

どちらの赴任でも、日本では出会えなかった人や考え方に触れられたことが、今の自分の財産になっています。

損だったのは子どもの成長を見られないこと

損をしたと感じたのは、単身赴任のときに、子どもの成長を間近で見られなかったことです。

上海に赴任していた4年間、子どもたちは日本で大きくなっていきました。

お金や経験では取り戻せない時間でした。

間違いなく行った方がいい

それでも、迷っている人には「間違いなく行った方がいい」と伝えたいです。

海外赴任で得られる経験は、その後の仕事にも人生にも長く役立ちます。

ただし、どうしても解決できない家族の事情があるときは、断るのもありだと思っているので、後半でくわしく紹介します。

海外赴任のお金のメリット

海外赴任のお金のメリット:年収は300万円以上増

お金の面では、海外赴任ははっきり得でした。

年収が増えたうえに、家賃や医療費などの大きな出費を会社が負担してくれたので、日本にいるときよりお金が残りやすかったのです。

ここでは、年収、会社負担、最終的に残ったお金の3つを紹介しますが、くわしい金額は年収の記事にまとめているので、あわせて読んでみてください。

年収は日本勤務より300万円以上増

海外赴任中の年収は、日本勤務のときより年300万円以上増えました。

上海は約1,300万円、ドイツは約900万円で、どちらも額面の金額です。

当時の私の会社と役職での条件なので、会社や時期によって大きく違うことは覚えておいてください。

家賃や医療費は会社負担

年収とは別に、家賃や医療費などを会社が負担してくれました。

ドイツでは車が会社から支給され、上海では社有車で送迎してもらい、一時帰国の交通費も家族の分まで会社が出してくれています。

こうした会社負担を含めて考えると、年収の数字以上に得をしていたことになります。

残ったお金は単身も帯同も同じくらい

赴任期間の合計で最終的に残ったお金は、上海の単身赴任もドイツの家族帯同も同じくらいでした。

上海は生活費が少なく、ドイツは物価が高いうえに家族旅行にもよく出かけましたが、結果は同じくらいです。

家族帯同だからお金の面で損をする、ということはありませんでした。

海外赴任のキャリアのメリット

海外赴任のキャリアのメリット:帰任後は頼られる存在に

キャリアの面でも、海外赴任は大きなプラスになりました。

帰任後に居場所がなくなるのではと心配する人もいますが、私は2回とも同じ部署に戻れて、上海からはリーダーとして帰任しています。

帰任後の仕事で、海外赴任の経験がどう活きたかを紹介するので、キャリアの不安がある人は参考にしてください。

2回とも同じ部署に復帰

ドイツからも上海からも、赴任前と同じ部署に戻れました。

赴任前と同じ部署なので、仕事の内容や一緒に働く人を知っている状態から、もう一度スタートできました。

帰任後の席の不安については、帰任の記事でもくわしく紹介しています。

上海からはリーダーとして帰任

上海からは、リーダーのポジションで日本に戻りました。

海外赴任をしても、私のキャリアが止まることはありませんでした。

キャリアに不安がある人は、赴任前に上司と帰任後のことを話しておくと安心です。

現地を知る人として頼られる

帰任後は、現地の事情が分かる人として頼られることが増えました。

現地の事情を理解していて、英語が話せて、現地のメンバーとのつながりも強いことが、日本での仕事でも強みになっています。

海外とのやり取りがある仕事では、赴任で得た経験がそのまま活かせます。

海外赴任で得た経験と人脈

海外赴任で得た経験と人脈:英語と人脈と現地の考え方

お金やキャリアよりも大きかったのは、海外赴任で得た経験と人脈です。

英語の力、現地の人とのつながり、現地の人の考え方への理解は、どれも日本にいたら身につかなかったものです。

家族で過ごしたヨーロッパでの時間も含めて、私が海外赴任で得た4つのものを紹介します。

英語で仕事ができるようになった

ドイツへの赴任が決まったときの私は、TOEIC350点でした。

現地で英語を使って仕事をするうちに力がつき、上海に赴任するときにはTOEIC800点になっていました。

英語に自信がない人こそ、海外赴任は英語を伸ばす大きなチャンスになります。

現地の人脈

赴任先で得た現地の人脈は、帰任してからも大きな財産です。

一緒に働いた現地のメンバーとのつながりは、今の海外とのやり取りでも役立っています。

人脈は、実際に現地で一緒に働いたからこそ得られるものだと感じます。

現地の人の考え方の理解

現地の人の考え方を理解できたことも、その後の仕事で役立ちました。

国によって仕事の進め方や大切にすることは違うので、それを肌で知っていると、やり取りがずっとスムーズになります。

相手の考え方が分かると、海外とのやり取りで行き違いが起きにくくなります。

家族で過ごしたヨーロッパの時間

家族帯同のドイツでは、家族で過ごしたヨーロッパでの時間も大きな経験でした。

EU内は気軽に移動できたので、家族でいろいろな国へ旅行に出かけています。

子どもは幼稚園で友達ができ、妻も幼稚園のママ友と一緒にドイツ語学校に通うなど、家族それぞれが現地の生活を楽しんでいました。

海外赴任のデメリット

海外赴任のデメリット:家族と離れる単身赴任の負担

もちろん、海外赴任には家族への負担というデメリットもあります。

特に単身赴任の上海では、家族と離れていることの大変さを強く感じました。

良いことばかりではないので、私が感じたデメリットも正直に紹介します。

子どもの成長を間近で見られない

単身赴任の一番のデメリットは、子どもの成長を間近で見られないことです。

一時帰国は年に1回なので、子どもと一緒に過ごせる時間はどうしても少なくなります。

子どもが小さいうちの数年間は、あとから取り戻せません。

家族に何かあってもすぐ戻れない

家族に何かあっても、すぐには日本に戻れないのも単身赴任のつらさです。

子どもが学校のことで悩んでいた時期にも、私はそばにいられず、妻を支えることもできませんでした。

単身赴任では、家族にかなりの負担をかけてしまいました。

日本に残る配偶者の負担

単身赴任では、日本に残る配偶者の負担も大きくなります。

上海の赴任中、妻はフルタイムで働きながら、4人の子どもの面倒を見てくれていました。

単身赴任を選ぶときは、日本に残る家族の負担まで考えておく必要があります。

帰任後に戸惑う社内の変化

帰任したあとは、社内の仕組みが変わっていて戸惑うこともありました。

数年離れている間に、仕事の進め方や社内の仕組みが変わっていることがあります。

帰任後しばらくは、周りに助けてもらいながら、少しずつ慣れていきました。

海外赴任を断るのもありな人

海外赴任を断るのもありな人:家族の犠牲の上には成り立たない

迷っている人には行くことを勧めますが、断るのもありな場合もあると思っています。

海外赴任は、家族の協力があってこそ成り立つものだからです。

どうしても解決できない事情がある場合は、無理に行かない選択も大切なので、私が考える3つの場合を紹介します。

海外赴任を断るのもありな場合:親の介護がある、子どもの教育の事情がある、家族が大きな犠牲を払う。当てはまらないなら行った方がいい

親の介護がある場合

親の介護が必要な場合は、断るのもありだと思います。

海外にいると、何かあってもすぐには駆けつけられません。

介護を家族の誰かに任せきりになるなら、赴任を受ける前によく話し合っておきましょう。

子どもの教育の事情がある場合

子どもの教育でどうしても解決できない事情がある場合も、断るのはありだと思います。

受験の時期や、子どもが今の学校を離れられない事情などは、家族によって違います。

子どもの事情を優先した方がいい場面では、赴任を見送るのも一つの判断です。

家族の犠牲の上には成り立たない

海外赴任は、家族の犠牲の上には成り立たないと私は考えています。

家族が大きな犠牲を払うことになるなら、行かない選択も間違いではありません。

赴任を受けるかどうかは、家族と十分に話し合ってから決めてください。

海外赴任の損得のよくある質問

海外赴任の損得のよくある質問:損得の疑問に答える5つの質問

最後に、海外赴任の損得でよくある疑問をまとめました。

単身と帯同のどちらが得か、英語ができなくても行けるか、帰任後の席はあるか、家族が反対したらどうするか、お金の準備は何をするかなど、迷っている人が気になることを取り上げています。

気になる質問から読んでみてください。

単身と帯同はどちらが得か

お金の面では、単身と帯同で残ったお金は同じくらいでした。

違いが大きかったのはお金以外の面で、帯同は家族で経験を共有でき、単身は家族と離れる負担が大きくなります。

家族帯同か単身赴任かの選び方は、こちらの記事でくわしく紹介しています。

英語ができなくても行けるか

英語ができなくても、海外赴任は十分に可能です。

私もTOEIC350点でドイツへの赴任が決まり、渡航までの準備と現地での仕事を通して英語を身につけました。

英語が話せない状態からの準備は、上の英語の記事で紹介しています。

帰任後の席はあるか

私の場合は、2回とも帰任後の席がありました。

赴任前と同じ部署に戻れて、上海からはリーダーとして帰任しています。

ただ、会社や部署によって違うので、赴任前に上司と帰任後のことも話しておくと安心です。

家族が反対したらどうするか

家族が反対しているなら、まずは家族とじっくり話し合うことが大切です。

海外赴任は家族の協力がないと成り立たないので、家族の不安を一つずつ聞いて、帯同か単身かも含めて考えましょう。

どうしても解決できない事情があるなら、断るのも一つの選択です。

赴任前にしておくお金の準備

年収が増えるとはいえ、赴任の最初には持ち出しの費用があります。

私の場合、会社が多くの費用を負担してくれても、約20万円の持ち出しがありました。

赴任前のお金の準備は、こちらの記事で紹介しています。

まとめ|行ってよかった海外赴任

海外赴任は、お金にもキャリアにも経験にもプラスになる、行ってよかったものでした。

一方で、単身赴任では子どもの成長をそばで見られず、家族に負担をかけたことも事実です。

海外赴任の損得のポイント
  • 年収は日本勤務より300万円以上増
  • 残ったお金は単身も帯同も同じくらい
  • 帰任後は現地を知る人として頼られる存在
  • 得た経験と人脈は一生の財産
  • 家族の負担はしっかり話し合い

海外赴任の打診を受けたら、まずは家族と話し合い、行く場合の準備を一つずつ始めてみてください。

赴任が決まったらやることは、時期別にこちらの記事でまとめています。

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この記事を書いた人

中国・ドイツに計7年間駐在した元駐在員。
赴任前の準備から現地生活まで、自分が「知りたかった」情報を実体験をもとに発信しています。
海外赴任が決まった方の不安を少しでも減らせたら嬉しいです。

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