海外赴任が決まって、「引越しの荷物はどう送ればいいのか」「航空便と船便は何が違うのか」と迷っていませんか。
引越しは会社が手配してくれることが多いものの、荷物の上限や出す時期、何をどちらの便に入れるかは、自分で決める必要があります。
- 航空便と船便の使い分け
- 荷物が届くまでの日数
- 会社の規程の上限
- 日本に残す荷物の置き場所
航空便と船便は、何を基準に分ければいいですか。



着いてすぐ使う物は航空便、急がない物は船便です。私の場合、航空便は5日ほど、船便は1ヶ月ほどで届きました。
私はミュンヘンに3年、上海に4年駐在し、赴任と帰任で合わせて4回の引越しを経験しています。
この記事では、引越しの流れと航空便・船便の使い分け、荷物を出す時期、帰任で後悔しない荷物の減らし方を紹介します。
海外赴任の引越しは会社が手配


海外赴任の引越しは、会社が決めた引越し業者が手配してくれました。
私の場合、業者選びから荷造り、現地での荷ほどきまで任せられたので、自分でやることは荷物を選ぶことが中心です。
ここでは、ミュンヘンと上海で違った見積もりの方法と、業者がどこまで対応してくれたかを紹介するので、引越しの全体の流れをつかんでください。
業者は会社が決めた
引越し業者は、会社が決めてくれました。
業者選びに迷う必要がなかったので、私は荷物の準備に集中できました。
自分で業者を探す必要がある場合は、海外引越しの実績がある業者を選びましょう。
ミュンヘンは家に来て見積もり
ミュンヘンへの赴任では、業者が家に来て、荷物の量を見積もってくれました。
実際の荷物を見てもらえるので、どれくらいの量になるかを正確に把握できます。
見積もりの前に、持って行く物と残す物をおおまかに分けておくと、話がスムーズに進みます。
上海は荷物を自己申告
上海への赴任では、荷物の種類とサイズ、数を自分で申告しました。
家に来てもらう見積もりはなかったので、何をどれだけ送るかを、事前に自分で整理しておく必要があります。
申告する前に、送る物のリストを作っておくと安心です。
荷造りから片付けまで業者
荷造りは、基本的に業者がしてくれました。
自分で詰めたい物だけは、事前に送ってもらった段ボールに自分で入れておきました。
現地で荷物を受け取ったあとの荷物の配置や、段ボールの引き取りまでしてもらえるのも助かる点です。
引越し荷物の上限は会社の規程


引越しの荷物には、会社の規程で重さと量の上限が決まっていることが多いです。
私の会社では、単身赴任か家族帯同か、赴任の期間がどれくらいかで、航空便と船便の上限が分かれていました。
上限を超えると会社に連絡が入る仕組みだったので、ここでは私の会社の例を紹介しながら、規程で確認しておきたい点をまとめます。
単身赴任は航空便60kgと船便3.4㎥
私の会社では、1年を超える単身赴任の場合、航空便が60kg、船便が3.4㎥まででした。
船便を使わない場合だけ、航空便を100kgまで増やせる決まりです。
上海への赴任では船便を使わず、航空便だけで荷物を送りました。
家族帯同は航空便80kgと船便8㎥
家族帯同の場合は、本人と配偶者で航空便80kg、船便約8㎥まででした。
帯同する子ども1人につき、航空便20kgと船便約0.9㎥が加わります。
家族の人数が多いほど荷物も増えるので、家族で赴任する人は、規程の上限を早めに確認しておきましょう。
梱包材も重さに含まれる
規程の重さには、段ボールなどの梱包材も含まれます。
荷物そのものの重さだけで考えていると、梱包したあとに上限を超えてしまうこともあります。
上限ぎりぎりまで詰めるのではなく、少し余裕を持たせておくのがおすすめです。
運べない物と補償の対象外
引越しの荷物には、送れない物や、会社の補償の対象にならない物もあります。
私の会社では、ペットや自動車、宝石や美術品などの貴重品、ピアノなどの大型の物、生鮮食品や冷凍食品、植物、スプレー缶やマッチなどの危険物が、補償の対象外でした。
赴任先の国の決まりで持ち込めない物もあるので、迷った物は業者や会社に確認してください。
航空便と船便の使い分け


引越しの荷物は、いつ必要になるかで航空便と船便に分けます。
航空便は早く届く代わりに量が少なく、船便は量を多く送れる代わりに届くまで時間がかかるからです。
私の場合は航空便が5日ほど、船便が2週間から1ヶ月ほどで届いたので、それぞれに入れた物と、上海への赴任で航空便だけにした理由を紹介します。


航空便は着いてすぐ必要な物
航空便には、着いてから1週間ほどですぐに必要になる物を入れました。
私の会社の規程でも、航空便は「赴任直後に必要な身の回りの物」に限られていました。
着いた日から必要な物はスーツケースに入れて、その次に必要な物を航空便にするイメージです。
船便は急がないが欲しい物
船便には、急ぎではないけれど、あると助かる物を入れました。
私の場合は、季節の違う服や子どものおもちゃなどです。
船便は届くまで時間がかかるので、届くまでなくても困らない物だけを入れましょう。
航空便は5日で船便は2週間から1ヶ月
実際に届くまでの日数は、航空便が5日ほど、船便が2週間から1ヶ月ほどでした。
日本からドイツへの船便は1ヶ月ほど、上海から日本へ帰任したときの船便は2〜3週間ほどで届いています。
船便の日数は国や時期で変わるので、業者に目安を確認しておきましょう。
上海への赴任は航空便だけ
上海への赴任では、船便は使わず、航空便だけで荷物を送りました。
私の会社の規程では、船便を使わない場合は航空便を100kgまで増やせました。
上海の部屋には家具や家電が付いていて、生活用品は現地のニトリなどでそろえています。
引越し荷物を出す時期


引越しの荷物は、船便を先に、航空便を出発の直前に出しました。
船便は届くまで時間がかかるので早めに出し、航空便は出発までぎりぎり使う物も入れられるように、出発の直前に出すのが私のやり方です。
ドイツと上海のどちらの赴任でも同じ流れだったので、出す時期と、先に1人で赴任したドイツの例を紹介します。


船便は出発の1週間前
船便は、出発の1週間前に出しました。
船便の荷物を出したあとは、残りの日々を航空便とスーツケースの荷物で過ごすことになります。
出す日までに、船便に入れる物と、手元に残す物をはっきり分けておきましょう。
航空便は出発の前日か2日前
航空便は、出発の前日か2日前に出しました。
出発の直前まで使う物も入れられるので、日本での最後の数日もふだんどおりに過ごせます。
航空便を出したあとは、スーツケースの荷物だけで出発の日を迎えることになるので、入れ忘れがないか確認してください。
ドイツは先に1人で赴任
ドイツへの赴任では、私が3ヶ月先に1人で渡航しました。
私が先に行くときは航空便だけを使い、3ヶ月後に家族が来るときに、航空便と船便を使っています。
家族と時期をずらして赴任する場合は、このように荷物も2回に分けて送ることになります。
引越しで日本に残す荷物


海外赴任の引越しでは、日本に残す荷物の置き場所も、早めに考えておきたいポイントです。
赴任先に持って行けるのは規程の上限までなので、それ以外の荷物は日本のどこかに置いておかなければなりません。
私の場合は持ち家があったので困りませんでしたが、置き場所の選択肢と、送らなくてよかった物を紹介します。
持ち家に荷物を置いた
私は持ち家があったので、赴任中の荷物はそこに置いていました。
持って行かない家具や季節の物を、そのまま家に残しておけたので、置き場所に困ることはありませんでした。
帰任したあとも、置いておいた荷物をすぐに使えて便利です。
実家やトランクルームという選択肢
持ち家がない人は、実家やトランクルームに荷物を預けていたようです。
賃貸の部屋を引き払う場合は、残す荷物の量によって、どこに預けるかを早めに決めておきましょう。
トランクルームを使う場合は、赴任の期間の分だけ料金がかかることも考えておいてください。
送らなくてよかった子どものおもちゃ
赴任先で買った子どものおもちゃの中には、帰国してすぐに要らなくなった物もありました。
子どもは成長が早いので、数年たつと遊ばなくなるおもちゃも多いものです。
家族で赴任する人は、子どもの物を送るときも、本当に必要な物かを厳選しましょう。
帰任の引越しは荷物を減らす


引越しの準備で一番大変だったのは、帰任のときの荷物の整理です。
赴任中に増えた荷物をそのまま日本に送ると、帰国してからの片付けが大変になります。
私の後悔と、帰任の引越しで役に立ったことを紹介するので、帰任が決まったら早めに荷物を減らし始めてください。
迷った物はほぼ使わない
「使うかもしれない」と迷った物は、ほとんど使いません。
帰任の引越しでは、迷った物は思い切って処分するのがおすすめです。
送る量が減れば、帰国してからの片付けもずっと楽になります。
上海では片付けずに送って後悔
上海から帰任するときは、帰任の直前が忙しく、部屋にある物をほとんど日本へ送ってしまいました。
今思えば、荷物を減らしてから引越しをするべきだったと後悔しています。
帰任の内示が出たら、引越しの日を待たずに、少しずつ荷物の整理を始めておきましょう。


荷物にAirTagを付ける
上海からの帰任では、荷物にAirTagを付けて送りました。
自分の荷物が今どこにあるかが分かるので、届くまでの間も安心できます。
AirTagを入れてよいかは業者によって違うこともあるので、荷物に入れる前に確認しておきましょう。
自転車は自転車屋で梱包
上海から帰任するときは、自転車も日本へ送りました。
自転車を送るなら、近所の自転車屋で輸送用に梱包してもらうのがおすすめです。
自転車はハンドルなどが出っ張っていて壊れやすいので、慣れた人に梱包してもらうと安心できます。
海外赴任の引越しのよくある質問


最後に、海外赴任の引越しでよくある疑問をまとめました。
引越しの費用は誰が払うのか、上限を超えたらどうなるのか、家電は持って行くべきか、通関で困ることはないか、仕事の荷物はどうするのかなど、赴任の準備で迷いやすいことを取り上げています。
気になる質問から読んでみてください。
引越しの費用は誰が払うか
海外赴任の引越しの費用は、会社が負担してくれることが多いです。
私の会社では、規程の上限の範囲で、荷造りの費用や運賃、保険料を会社が実費で補助してくれました。
赴任前の費用の全体像は、こちらの記事で紹介しています。


上限を超えたらどうなるか
私の会社では、業者が荷物の量を量り、上限を超えると会社に連絡が入る仕組みでした。
超えた分を自分で払うのかなど、扱いは会社によって違います。
上限を超えそうなときは、荷物を出す前に会社の担当者に相談しておきましょう。
家電は持って行くべきか
家電は、赴任先の部屋に付いているかを確認してから決めましょう。
私はミュンヘンも上海も、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、テレビが部屋に付いていました。
日本の家電は電圧が違って使えないこともあるので、炊飯器などを持って行く人は、こちらの記事も参考にしてください。


通関で困ることはあるか
私の場合、通関で困ったことはありませんでした。
引越しは会社が決めた業者に任せていたので、荷物は問題なく届いています。
ただし、国によっては持ち込めない物もあるので、送る物に迷ったら業者に確認してください。
仕事の荷物はどうするか
私の会社では、仕事で使うデスク周りの荷物は、引越しの荷物とは別扱いでした。
送料は会社が負担し、部門で手配してくれる決まりです。
仕事の荷物を引越しの荷物に混ぜると上限を圧迫するので、別に送れるかを会社に確認しておきましょう。
まとめ|引越しは荷物を減らす
海外赴任の引越しは、いつ必要になるかで航空便と船便に分け、送る荷物はできるだけ減らすことが大切です。
会社の規程の上限と、荷物を出す時期を早めに確認して、余裕を持って準備しましょう。
- 着いてすぐ使う物は航空便、急がない物は船便
- 航空便は5日ほど、船便は2週間から1ヶ月ほど
- 船便は出発の1週間前、航空便は前日か2日前
- 規程の重さは梱包材も含む
- 帰任では迷った物を処分
引越しの準備は、まず会社の規程で荷物の上限を確認するところから始めてみてください。
着いてすぐ使う物を入れるスーツケースの選び方は、こちらの記事で紹介しています。










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