海外赴任が決まって、「スーツケースはどのくらいの大きさを、何個用意すればいいのだろう」と迷っていませんか。
ネットで調べると高級ブランドのおすすめが多く、高いものを買わないといけないのかと不安になる人もいると思います。
- スーツケースのサイズと個数の迷い
- スーツケースと航空便・船便の荷物の分け方
- 高いスーツケースを買うべきかの判断
- 乗り継ぎで荷物が届かないときの不安
赴任用のスーツケースは、やはり高いブランドの物を買うべきですか。



私の答えはLサイズを1〜2個です。年に数回使う程度なら、手頃な物でも十分ですよ。
私はドイツのミュンヘンに3年、中国の上海に4年、合計7年駐在しました。
この記事では、2回の赴任で実際に持っていったスーツケースの大きさと個数、荷物の分け方、スーツケース選びで大事なことを紹介します。
スーツケースはLサイズ1〜2個


海外赴任に持っていくスーツケースは、Lサイズを1〜2個が目安です。
私はミュンヘン赴任ではLサイズを1個、上海赴任ではLサイズを2個持っていきました。
個数は、赴任先に着いてから荷物が届くまでの日数や、着任直後の生活の状況によって変わるので、ここでは2回の赴任で個数が違った理由を紹介します。
ミュンヘンはLサイズ1個
2006年のミュンヘン赴任では、Lサイズのスーツケースを1個持っていきました。
すぐに必要な物だけをスーツケースに入れ、それ以外は航空便と船便で送ったので、1個で足りました。
荷物の分け方を決めておけば、スーツケースの数を必要以上に増やさずに済みます。
上海は隔離に備えてLサイズ2個
2020年の上海赴任では、Lサイズのスーツケースを2個持っていきました。
当時は着任直後に2週間のホテル隔離があり、その間に必要な物をすべてスーツケースで運ぶ必要があったからです。
今はホテル隔離はありませんが、着任直後にホテル暮らしが続く場合は、同じように多めに持っていくと安心です。
赴任先の事情で変わる個数
スーツケースの個数は、着任してから別送の荷物が届くまでの暮らし方で決まります。
すぐに住む家に入れて、数週間で航空便が届くなら1個で足ります。
ホテル暮らしが長い、家族の分の荷物も必要という場合は、2個以上を考えておきましょう。
スーツケースと別送品の分け方


スーツケースの数を決める前に、荷物を「いつ必要か」で3つに分けることをおすすめします。
私はすぐに必要な物はスーツケース、2週間待てる物は航空便、1ヶ月待てる物は船便と分けていました。
こうして分けておけば、スーツケースに何でも詰め込む必要がなくなり、大きさも個数も決めやすくなります。


すぐ使う服と仕事道具はスーツケース
スーツケースに入れるのは、着いてすぐに着る服と、すぐに必要な仕事道具です。
着任した次の日から仕事が始まることも多いので、仕事に必要な物は手元に持っていきましょう。
パスポートやパソコンのように、なくすと困る大事な物は、スーツケースではなく機内持ち込みの荷物に入れます。
2週間待てる物は航空便
少し遅れても困らない物は、航空便で送りました。届くまでの日数は国や時期で変わりますが、私の場合は5日ほどでした。
着任して生活が落ち着くころに届けば十分な、普段着や日用品などがこれにあたります。
航空便は船便より早いぶん料金が高いので、会社が負担してくれる量を確認してから送る物を決めましょう。
1ヶ月待てる物は船便
すぐには使わない物は、1ヶ月ほどかかる船便で送りました。
季節の違う服や本、量の多い日用品など、到着が遅れても生活に困らない物が中心です。
船便は届くまでに時間がかかるので、赴任が決まったら早めに荷物を分け始めることが大切です。航空便と船便の出し方や、実際に届くまでの日数は、こちらの記事でまとめています。


スーツケースは安くても十分


スーツケースは高いブランドの物でないとダメ、ということはまったくありません。
私自身は質の良いスーツケースを愛用していますが、使う回数によっては、手頃な価格の物で十分だと考えています。
ここでは、高いスーツケースと手頃なスーツケースの考え方と、価格より大事なことをお伝えします。


満足度が高い愛用のTUMI
私が今使っているのは、オランダのスキポール空港の免税店で買ったTUMIのスーツケースです。
TUMIのALPHAシリーズのSサイズで、拡張するとMサイズになるタイプなので、海外出張にちょうどよい大きさです。
高いスーツケースは質が良く、長く使っても満足度が高いと感じています。私が買ったモデルは今は販売されていないので、ここでは同じALPHAシリーズで、拡張できる機内持ち込みサイズの商品を紹介します。
年に数回なら手頃な物で十分
一方で、年に数回使う程度なら、手頃な価格のスーツケースで十分です。
赴任のときと一時帰国のときくらいしか使わないなら、高いスーツケースでなくても困ることはありません。
浮いたお金を、ほかの赴任の準備に回すという考え方もあります。
価格より大事な旅程に合う大きさ
スーツケース選びでいちばん大事なのは、価格より自分の旅程に合った大きさを選ぶことです。
小さすぎると荷物が入りきらず、大きすぎると重さの制限を超えたり、移動が大変になったりします。
赴任用はLサイズ、一時帰国や出張用はSサイズのように、使う場面ごとに大きさを考えましょう。
失敗しないスーツケースの選び方


ここからは、スーツケースを選ぶときに確認したいポイントを紹介します。
大きさを決めたら、帰りの荷物の増え方や、壊れやすい部分、拡張できるかどうかなどを確認しておくと、買ってから後悔しません。
私が赴任や出張でスーツケースを使ってきて、大事だと感じているポイントを4つにまとめました。
帰りの荷物を見越した余裕のある大きさ
スーツケースは、出発のときにパンパンにならない大きさを選ぶのがおすすめです。
帰りはおみやげなどで荷物が増えやすいので、出発のときは少し余裕がある程度に詰められるサイズが安心です。
一時帰国でも、赴任先に戻るときは日本の食品などで荷物が増えるので、余裕を持たせておきましょう。
壊れやすいキャスターの確認
スーツケースで一番壊れやすいのはキャスター(車輪)です。
私は買ってすぐに壊れた経験はありませんが、空港での積み下ろしや長い距離の移動で、キャスターには大きな負担がかかります。
買う前に、キャスターがなめらかに動くか、交換や修理ができるかを確認しておくと安心です。
拡張できるタイプの便利さ
容量を拡張できるタイプのスーツケースは、帰りに荷物が増えたときに便利です。
私が使っているTUMIも、Sサイズから拡張してMサイズとして使えるので、出張の帰りに荷物が増えても困りません。
赴任用のLサイズにも、拡張すると容量が増えるタイプがあります。
軽くて丈夫な素材
スーツケースの素材は、軽くて丈夫なものを選びましょう。
預けられる荷物には重さの制限があるので、スーツケース自体が重いと、そのぶん入れられる荷物が減ってしまいます。
ポリカーボネートのような軽くて衝撃に強い素材なら、長く使っても安心です。
スーツケースが届かない時の備え


海外赴任や一時帰国では、乗り継ぎでスーツケースが届かないことがあります。
私も一時帰国からミュンヘンへ戻るとき、パリ経由の乗り継ぎでスーツケースが3日間届かなかったことがありました。
ここでは、そのときの体験と、大きく困らずに済んだ理由、航空会社の対応を紹介します。
パリ経由で3日届かなかった体験
一時帰国からミュンヘンへ戻るとき、パリ経由の乗り継ぎでスーツケースが行方不明になり、3日間届きませんでした。
空港で荷物が出てこないと分かったときは焦りましたが、結果的には大きく困ることはありませんでした。
ミュンヘンのアパートには、生活に最低限必要な物がそろっていたからです。
パソコンは機内持ち込みに
大きく困らなかったもう一つの理由は、パソコンを機内持ち込みの荷物に入れていたことです。
仕事に欠かせない物が手元にあれば、スーツケースが数日届かなくても仕事は続けられます。
機内持ち込みに入れておきたい物は、こちらの記事で詳しく紹介しています。


補償がなかった航空会社の対応
このときの航空会社はエールフランスでしたが、届くまでの費用の補償はありませんでした。
航空会社の対応は会社やそのときの状況によって違うので、補償があるとは限らないと考えておきましょう。
手荷物が遅れたときの補償がある保険もあるので、赴任前に会社の保険やクレジットカードの保険の内容を確認しておくと安心です。


おすすめのスーツケース


ここでは、使い方に合わせたスーツケースの選び方と、商品の例を紹介します。
長く使いたい人は高価格帯、赴任と一時帰国くらいしか使わない人は手頃な価格帯というように、使う回数で考えるのがおすすめです。
紹介する商品は私が使った物ではないので、選ぶときの参考の一つとして見てください。
長く使うなら高価格帯
出張が多い人や、長く使い続けたい人には、高価格帯のスーツケースが向いています。
質が良く、キャスターや持ち手もしっかりしているので、使う回数が多いほど満足度が高くなります。
年に数回なら手頃な価格帯
赴任と一時帰国くらいでしか使わないなら、手頃な価格帯のLサイズで十分です。
選ぶときは、価格だけでなく、大きさ、重さ、キャスターの動きを確認しましょう。
手頃な物でも、旅程に合った大きさを選べば、赴任の荷物を運ぶには困りません。
一時帰国や出張用のSサイズ
一時帰国や出張には、機内持ち込みもできるSサイズが便利です。
私も今は、拡張できるSサイズのTUMIを海外出張に使っています。
機内持ち込みのスーツケースは、航空会社ごとの規定を比べたこちらの記事を参考にしてください。


海外出張の持ち物と、出発までの準備の順番は、こちらの記事でまとめています。


スーツケースのよくある質問


最後に、海外赴任のスーツケースについてよく聞かれる質問にお答えします。
預けられる重さや家族帯同の個数など、準備の段階で迷いやすい点を取り上げました。
航空会社の規定は変わることがあるので、最新の情報は利用する航空会社の公式サイトで確認してください。
預けられる重さの目安
預けられる荷物の重さは、航空会社と座席のクラスによって決まっています。
エコノミークラスでは1個あたりの重さの上限が決まっていることが多く、超えると追加の料金がかかります。
赴任の荷物は重くなりがちなので、出発前に重さを量っておきましょう。
家族帯同で必要な個数
家族帯同の場合は、家族の人数と、別送の荷物が届くまでの日数で個数を考えます。
預けられる荷物の個数は1人ごとに決まっていることが多いので、家族の人数分を使えるかを航空会社の規定で確認しましょう。
私のミュンヘン赴任は家族帯同でしたが、荷物を航空便と船便に分けたことで、スーツケースは最小限で済みました。
機内持ち込みとの使い分け
預けるスーツケースには着いてから使う物、機内持ち込みにはなくすと困る物を入れるのが基本です。
パスポートやパソコン、数日分の着替えを機内持ち込みに入れておけば、スーツケースが届かなくても困りません。
私もパソコンを機内持ち込みにしていたので、スーツケースが3日届かなかったときも仕事を続けられました。
壊れたときの対応
スーツケースが壊れて届いた場合は、空港で荷物を受け取ったその場で航空会社に申し出るのが基本です。
空港を出てからだと手続きが面倒になることがあるので、荷物を受け取ったら、まずキャスターや本体に傷みがないか確認しましょう。
メーカーの保証がある場合は、保証書も保管しておくと安心です。
レンタルという選択肢
赴任のときしか大きなスーツケースを使わないなら、レンタルするという方法もあります。
保管場所に困らず、使う期間だけ借りられるのが利点です。
ただ、一時帰国でも使うなら、手頃な価格の物を買ってしまうほうが便利なこともあります。
まとめ|スーツケースは大きさ
海外赴任のスーツケースは、Lサイズを1〜2個が目安です。
大事なのは価格より、自分の旅程と荷物の分け方に合った大きさを選ぶことで、年に数回使う程度なら手頃な物でも十分です。
- Lサイズを1〜2個
- すぐ使う物はスーツケース、2週間待てる物は航空便、1ヶ月待てる物は船便
- 帰りの荷物を見越した余裕のある大きさ
- なくすと困る物は機内持ち込み
- 使う回数に合わせた価格帯
赴任が決まったら、まずは荷物を「いつ必要か」で分けて、スーツケースに入れる物の量を確かめてみてください。
年に数回の使い方なら、拡張できる手頃な価格のLサイズから選んでみるのもおすすめです。
赴任準備の持ち物全体は、こちらのチェックリストで確認できます。








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