海外赴任が決まって、「予防接種は何を受ければいいのか」「健康診断はいつ、どこで受けるのか」と気になっていませんか。
予防接種は何回か通う必要があるものも多く、仕事の引き継ぎや引越しの準備と重なると、思った以上に時間が足りなくなります。
- 受ける予防接種の種類
- 予防接種を始める時期
- 赴任前の健康診断の内容
- 家族や子どもの予防接種
予防接種は、出発のどれくらい前から始めればいいですか。



私は3ヶ月くらい前から始めましたが、それでもギリギリでした。分かった時点で、すぐに病院へ相談するのがおすすめです。
私はドイツのミュンヘンに3年、中国の上海に4年駐在し、2回とも赴任前に健康診断と予防接種を受けました。
この記事では、私が受けた予防接種と健康診断の中身を、厚生労働省の情報とあわせて紹介します。
予防接種は3ヶ月前でもギリギリ


海外赴任の予防接種は、3ヶ月くらい前から始めても、ギリギリでした。
1回で終わらず、間隔をあけて何回か通うワクチンがあるうえに、出発前は仕事の引き継ぎや引越しの準備でなかなか時間が取れません。内示が出たら、ほかの準備より先に予防接種の予定を立てておくと安心です。
ここでは、私が上海とドイツの赴任前に受けた予防接種と、通った回数を紹介します。


上海は狂犬病とA型肝炎と破傷風
上海に赴任する前は、狂犬病、A型肝炎、破傷風の3種類を受けました。
ドイツのときより、受けるワクチンが1種類多くなりました。
狂犬病のワクチンは、出発前に何回か打つ必要があるので、早めに始めることが大切です。
ドイツは狂犬病なしの2種類
ドイツに赴任する前は、A型肝炎と破傷風の2種類でした。
上海のときとは違い、狂犬病のワクチンは受けていません。
同じ海外赴任でも、行き先によって受ける種類が変わるので、自分の赴任先に合わせて確認しておきましょう。
自宅近くの病院に4回通った
予防接種は、自宅の近くの病院に4回くらい通って受けました。
通う回数が多いので、出発までの予定にあらかじめ組み込んでおく必要があります。
何回も通うことを考えると、自宅や会社から通いやすい病院を選んでおくのがおすすめです。
予防接種の回数と受け方


予防接種は、ワクチンによって打つ回数や間隔が決まっているので、早めの計画が大切です。
厚生労働省検疫所(FORTH)も、数回の接種が必要なワクチンがあるため、なるべく早く、できれば出発の3ヶ月以上前から医療機関に相談するよう案内しています(2026年10月確認)。私の体験でも3ヶ月前でギリギリだったので、この目安は守った方がいいと思います。
ここでは、FORTHの情報をもとに、ワクチンの回数と受け方の基本を紹介します。
狂犬病は1ヶ月で3回
FORTHによると、狂犬病のワクチンは、出発前に1ヶ月の間で3回の接種が必要です。
ワクチンを打っていても、動物にかまれたりひっかかれたりしたときは、あらためて接種が必要です。
私も上海に赴任する前に、狂犬病のワクチンを受けています。
A型肝炎は2回以上
A型肝炎のワクチンは、2〜4週間の間隔をあけて2回打つのが基本です。
FORTHの資料では、さらに半年ほどあとに3回目を打つと、免疫が長く続くとされています。
破傷風のワクチンも、前回の接種から10年以上たっている人は追加の接種がすすめられています。
受ける種類は病院で相談
どのワクチンを受けるかは、トラベルクリニックなどの病院で相談して決めましょう。
行き先や滞在の期間、現地での生活によって、すすめられるワクチンは変わります。
FORTHのサイトでは、予防接種を受けられる医療機関を地域ごとに探せます。
赴任前の健康診断


赴任の前には、会社が指定した病院で、人間ドックと同じくらいの健康診断を受けました。
ふだんの会社の健康診断よりも検査の項目が多く、胃カメラやエコーなどもありました。海外で長く暮らす前に、体の状態をくわしく確かめておく意味があります。
ここでは、私が受けた健康診断の中身と、法律で決められている海外赴任の健康診断を紹介します。
会社が指定した病院で受診
赴任前の健康診断は、会社が指定した病院で受けました。
病院は会社が決めてくれたので、自分で探す必要はありませんでした。
ビザや予防接種と同じように、健康診断の費用も会社が負担しています。


胃カメラなど人間ドック並み
検査の内容は、胃カメラやエコーなど、人間ドックと同じくらいでした。
ふだんの健康診断よりも時間がかかるので、仕事の予定を調整して1日空けておくと安心です。
赴任中は日本の病院に気軽に行けなくなるので、気になるところがあれば、このときに医師に相談しておきましょう。
6ヶ月以上の派遣は法律で決まり
厚生労働省によると、6ヶ月以上海外に派遣する人には、出発前と帰国後に健康診断をすることが会社に義務づけられています。
ふだんの定期健康診断の項目に加えて、医師が必要と認めた項目も検査します。
会社から案内がない場合は、人事に確認しておくと安心です。
ビザと現地での健康診断


中国の赴任では、ビザの手続きのためにも健康診断が必要でした。
日本で所定の診断書を用意したうえで、上海に着いてからも、就労ビザの手続きのために現地でもう一度健康診断を受けています。2020年の赴任はコロナ禍だったので、出発前のPCR検査も必要でした。
ここでは、ビザのための健康診断と、上海に着いてからの健康診断について紹介します。


中国のビザに所定の診断書
上海に赴任するときは、ビザの手続きのために、所定の診断書をもらいました。
英語で書かれたものだったかまでは覚えていませんが、決まった様式の診断書が必要でした。
ビザの手続きは会社が手伝ってくれたので、どの書類が必要かは会社の案内に従っています。
上海でも現地で健康診断
上海に着いてからも、就労ビザを取るために、現地で健康診断を受けました。
2週間のホテル隔離が明けてから、2週間以内に受けています。
病院の手配は、会社がしてくれました。


2020年はPCR検査が2回
2020年に上海へ赴任したときは、出発前のPCR検査が2回必要でした。
コロナ禍の特別な決まりだったので、今の入国の条件とは違います。
赴任するときは、その時点の入国の条件を会社や大使館の情報で確認しておきましょう。
家族の予防接種


家族で赴任する場合は、家族の予防接種も赴任前の準備のひとつです。
ドイツに家族で赴任したときは、妻と息子も出発前に日本で予防接種を受けました。家族で赴任するときは、家族の分も予防接種の予定に入れておく必要があり、自分の分とあわせると病院に通う回数がさらに増えます。
ここでは、家族の予防接種と、子どもの日本の定期接種について紹介します。
家族も日本で予防接種
ドイツへ出発する前に、妻と息子も日本で予防接種を受けました。
受けたワクチンの種類までは覚えていませんが、家族の分も含めて病院に通う予定を立てる必要があります。
子どもの予防接種は、かかりつけの小児科にも相談しておくと安心です。
子どもの定期接種は赴任中できず
赴任中は、息子の日本の定期接種を受けていません。
記憶ははっきりしませんが、帰国したあとに日本で受けたはずです。
定期接種は受ける年齢や期間が決まっているので、帰国後に受けるときは、住んでいる市区町村に確認しましょう。
母子手帳で接種歴を確認
赴任の前には、母子手帳で子どもの予防接種の記録を確認しておきましょう。
FORTHも、海外に行く前に予防接種の記録を確かめることをすすめています。
母子手帳は、赴任先にも持って行くと安心です。


赴任中と帰任後の健康診断


健康診断は、赴任中も帰任したあとも受けました。
赴任中は、一時帰国のときに日本で受けたり、現地の病院で受けたりしています。帰任したあとにも健康診断があるので、赴任の前後で少なくとも2回は受けることになり、赴任中の分も含めると毎年のように健康診断を受けていました。
ここでは、赴任中と帰任後の健康診断と、赴任前に必ず行っておきたい歯医者について紹介します。
一時帰国か現地で年1回
赴任中の健康診断は、一時帰国のときに日本で受けるか、現地の病院で受けました。
一時帰国の予定に合わせて日本で受けると、言葉の心配がなく安心です。
一時帰国のときにしたことは、こちらの記事でまとめています。


帰任したあとも健康診断
帰任したあとにも、健康診断を受けました。
6ヶ月以上の派遣から帰国したときは、会社が健康診断をすることになっています。
帰任の準備は、こちらの記事で紹介しています。


赴任前に歯医者は必ず
赴任の前には、歯医者に必ず行っておくのがおすすめです。
私も赴任前に歯医者へ行き、一時帰国のときにも歯医者に通いました。
赴任中に歯が痛くなっても、すぐに日本の歯医者には行けないので、気になるところは日本で治しておきましょう。
予防接種と健診のよくある質問


最後に、海外赴任の予防接種と健康診断でよくある疑問をまとめました。
費用は誰が払うか、予防接種はどこで受けるか、家族も受けるべきか、赴任中の健康診断は日本で受けられるか、予防接種が間に合わないときはどうするかを、私の体験と公式の情報をもとに答えています。
赴任前の準備の参考に、気になる質問から読んでみてください。
費用は誰が払うか
私の場合は、健康診断も予防接種も、費用は会社が負担してくれました。
ビザの手続きの費用も会社が負担しています。
費用の扱いは会社によって違うので、赴任が決まったら人事に確認しておきましょう。
予防接種はどこで受けるか
私は、自宅の近くの病院で受けました。
トラベルクリニックや渡航外来のある病院なら、行き先に合わせて必要なワクチンを相談できます。
FORTHのサイトで、予防接種を受けられる医療機関を探しておくと便利です。
家族も受けるべきか
私の家族は、ドイツへ出発する前に日本で予防接種を受けました。
受けるワクチンは、家族それぞれの年齢や、これまでの接種歴によって変わります。
家族の分も、早めに病院へ相談しておきましょう。
赴任中の健診は日本で受けられるか
私は、一時帰国のときに日本で受けたこともあります。
現地の病院で受けた年もあるので、会社の決まりや一時帰国の予定に合わせて選ぶといいでしょう。
日本で受けるときは、一時帰国の日程が決まったら早めに予約しておくのがおすすめです。
予防接種が間に合わないときは
予防接種が間に合いそうにないときは、すぐに病院へ相談しましょう。
受けるワクチンの種類や回数をどうするかは、医師と相談して決めることになります。
私も3ヶ月前に始めてギリギリだったので、内示が出たらすぐに動くのがいちばんの対策です。
まとめ|予防接種は早めに
海外赴任の健康診断と予防接種は、内示が出たらすぐに予約し、3ヶ月以上前から始めるのが安心です。
私は3ヶ月前に始めてもギリギリだったので、ほかの準備より先に予定を立てておきましょう。
- 予防接種は3ヶ月以上前から
- 種類は行き先に合わせて病院で相談
- 健康診断は人間ドック並み
- 家族の予防接種と母子手帳も確認
- 赴任前に歯医者へ行く
赴任が決まったら、まずは予防接種を受ける病院を探して、予約を入れてください。
赴任が決まってからやることは、時期別にこちらの記事でまとめています。








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