海外赴任の途中でふと、「帰任したとき、自分の席は残っているのだろうか」と不安になっていませんか。
長く日本を離れていると、職場の仕組みも人も変わっていそうで、帰ってからうまくやっていけるのか心配になるものです。
- 帰任後の部署やポジションへの不安
- 帰任の内示から帰国までの準備期間の心配
- 家族帯同での帰国の段取りの迷い
- 日本の職場に戻ってなじめるかの不安
数年も日本を離れたら、帰ってきたときに居場所がなくなっていそうで不安です。



私は2回帰任しましたが、2回とも同じ部署に戻れました。上海からはリーダーとして戻っています。
私はドイツのミュンヘンに家族帯同で3年、中国の上海に単身で4年、合計7年駐在しました。
この記事では、2回の帰任で実際にどう準備したのか、帰任後の仕事はどうだったのかを、大変だったことも含めて正直にお伝えします。
帰任後の席は残っていた


海外赴任で多くの人が心配する帰任後の席ですが、私の場合は2回とも同じ部署に戻ることができました。
しかも上海からの帰任では、リーダーのポジションで戻っています。
ここでは、ミュンヘンと上海からの帰任で、戻った部署とポジションがどうだったのかと、帰任後の席の不安に対する私の考えをお伝えします。
2回とも同じ部署に復帰
ミュンヘンからの帰任でも、上海からの帰任でも、赴任前と同じ部署に戻りました。
赴任前と同じ部署なら、仕事の中身も社内の人も分かっているので、帰任後の立ち上がりがスムーズです。
戻る部署は会社によって違うので、帰任の内示のときに、どこに戻るのかを確認しておきましょう。
上海からはリーダーとして帰任
上海からの帰任では、リーダーのポジションで元の部署に戻りました。
上海には40代の課長職として赴任し、4年間現地で仕事をしてきました。
海外赴任は、仕事の幅を広げて一段上の役割に進むきっかけにもなるのです。
帰任後の席の不安への答え
赴任前の私のように不安を感じている人に伝えたいのは、海外で積んだ経験は、帰任後の居場所を作る力になるということです。
海外で積んだ経験や、現地で作った人脈は、帰任後の仕事でもそのまま役に立ちます。
席が残っているか心配するより、赴任先でしかできない経験をしっかり積むことに集中しましょう。
帰任の内示は帰国の3ヶ月前


帰任の内示を受けたのは、ミュンヘンでも上海でも帰国のちょうど3ヶ月前でした。
3ヶ月は長いようで、仕事の引き継ぎや家の片付け、日本での生活の準備を並べると、あっという間に過ぎていきます。
ここでは、2回の帰任の内示がどのように伝えられたのかと、3ヶ月でやることの全体像を紹介します。


一時帰国中に伝えられたミュンヘンの内示
ミュンヘンからの帰任の内示は、日本に一時帰国していたときに伝えられました。
内示のタイミングは会社によって違うので、一時帰国のときは帰任の話が出ることも想定しておくと慌てません。
上海も帰国の3ヶ月前に内示
上海からの帰任も、帰国の3ヶ月前に内示を受けました。
2回とも同じ3ヶ月だったので、帰任の準備期間はこのくらいと考えておくとよいでしょう。
これから赴任する人は、帰任の内示から帰国までの期間がどのくらいかを、先輩や人事に聞いておくと安心です。
3ヶ月でやる帰任準備の全体像
帰任の内示から帰国までの3ヶ月では、仕事と住まいと日本での生活の3つを並行して準備します。
- 仕事の引き継ぎと、現地の人へのあいさつ
- 家の解約と引越しの手配
- 現地の口座の整理と日本への送金
- 帰国後の車や住まいなど日本での生活の準備
やることが多いので、会社に任せられることと自分でやることを最初に分けておくのがおすすめです。
会社が対応してくれた帰任準備


帰任の準備は大変ですが、私の場合は大きな手続きの多くを会社が対応してくれました。
家の解約や引越しの手配、日本への国際送金など、慣れない手続きを会社に手伝ってもらえたのは本当に助かりました。
ここでは、会社が対応してくれたことと、会社に任せられる範囲を確認するときのポイントを紹介します。
家の解約と引越しの手配
現地の家の解約と引越しの手配は、会社が対応してくれました。
慣れない手続きを自分でやらずに済んだのは、とても大きかったです。
帰任の準備で一番手間がかかる部分なので、会社がどこまでやってくれるかを早めに確認しておきましょう。
日本への国際送金のサポート
現地の口座に残ったお金を日本に移す国際送金も、会社の人が手伝ってくれました。
特に上海からの送金は、納税証明などの書類の準備が大変でしたが、会社の手助けで乗り切れました。
帰任のときの送金の注意点は、こちらの記事で詳しく紹介しています。


会社に任せられる範囲の確認
帰任の内示を受けたら、会社に任せられることと自分でやることを確認しましょう。
会社によって、手配してくれる範囲や、費用を負担してくれる範囲は違います。
自分でやる部分が分かれば、残りの3ヶ月の予定も立てやすくなります。
家族帯同と単身で違う帰任準備


2回の帰任を比べると、家族帯同と単身では、帰任準備の大変さがまったく違いました。
家族帯同のミュンヘンは荷物も段取りも多く、単身の上海は荷物が少なく、ずっと簡単に準備が進みました。
ここでは、それぞれの帰任で実際にどう動いたのかと、一番大変だったことを紹介します。


家族が1週間先に帰国したミュンヘン
ミュンヘンからの帰任では、妻と息子が私より1週間先に帰国しました。
息子はまだ5歳だったので、先に日本での生活を始めてもらい、私は現地で最後の片付けを担当しました。
家族帯同の場合は、家族が先に帰るか一緒に帰るかで準備の進め方が変わるので、早めに家族と話し合っておきましょう。
一人で残った最後の片付け
家族が帰国したあと、一人で残って最後の片付けをしたのが一番大変でした。
不要になった布団やゴミの処分など、最後まで残る細かい片付けを、仕事の引き継ぎと並行して一人でこなさなければなりません。
処分に時間がかかる大きな物は、家族がいるうちに早めに片付け始めることをおすすめします。
荷物が少なく簡単だった上海
一方、単身の上海からの帰任は、荷物が少なく、準備は簡単でした。
一人分の荷物なら片付けも引越しも少なく、仕事の引き継ぎに集中できます。
家族帯同か単身かで帰任の大変さも変わることは、赴任の形を決めるときの判断材料の一つになります。


帰任後すぐの車と生活の準備


帰任の準備は現地の片付けだけではなく、帰国した日から始まる日本での生活の準備も必要です。
特に車は、帰国してすぐに使いたいのに、日本にいないと手続きを進めにくいので、早めの準備が欠かせません。
ここでは、ミュンヘンと上海からの帰任で、車をどう準備したのかと、日本に戻ってから感じたことを紹介します。
車を買うための一時帰国
ミュンヘンからの帰任で一番大変だったのが、帰国後すぐに車に乗れるよう、車を買うために一時帰国したことです。
家族帯同で、日本に手続きを任せられる家族がいなかったので、自分で日本に行って車を買う必要がありました。
帰国後すぐに車が必要な人は、車の手配をどう進めるかを内示の直後から考えておきましょう。
オンラインで決めた上海帰任時の車
上海からの帰任では、車をオンラインで決め、妻の名義で購入しました。
単身赴任で日本に家族がいたので、手続きは家族に任せることができ、わざわざ一時帰国する必要はありませんでした。
日本に家族がいる単身赴任なら、車に限らず、帰国後の生活の準備全体を家族と分担して進められます。
日本で恋しくなったドイツの味
帰国して感じたのは、日本の生活はやはり便利だということです。
ただ、ミュンヘンから帰ってしばらくは、ドイツのビールやソーセージ、サラミが恋しくなりました。
現地の暮らしを楽しんだ分だけ、帰国後に懐かしく思い出す楽しみがあるのも、海外赴任の良いところです。
帰任直後の職場での戸惑い


帰任してすぐの職場では、少し戸惑うこともありましたが、すぐに慣れました。
数年ぶりの日本の職場は、仕事の仕組みが変わっていた一方で、日本ならではのチームワークに助けられる場面も多くありました。
ここでは、帰任直後に戸惑ったことと、帰任後の仕事で海外経験が活きた場面を紹介します。
変わっていた社内の仕組み
帰任して最初に戸惑ったのは、社内の仕事のインフラが変わっていたことです。
使うシステムや仕事の進め方が赴任前とは変わっていて、最初は慣れるのに少し時間がかかりました。
ただ、どれもすぐに慣れるレベルなので、心配しすぎる必要はありません。
チームワークに助けられた日本の職場
日本の職場に戻って感じたのは、チームメンバーがお互いに助け合う日本のスタイルのありがたさです。
海外の職場と比べて、周りに助けてもらえる環境があることで、ストレスがかなり減りました。
帰任直後で分からないことがあっても、周りに頼れば大丈夫です。
現地の人脈が活きた海外とのやり取り
帰任後の仕事で役立ったのが、赴任先で作った人脈です。
帰任してからも海外の拠点と連絡を取ることが多く、現地の人と顔見知りだったおかげで、仕事がかなりやりやすくなりました。
赴任中に現地の人と築いた関係は、帰任後もずっと続く財産になります。
帰任のよくある質問


最後に、海外赴任の帰任についてよく聞かれる質問にお答えします。
私の2回の帰任の経験をもとにしているので、帰任の時期や会社の対応は、会社や赴任先によって違うことを前提に読んでください。
内示の時期や子どもの学校、送金や住民票の手続きまで取り上げているので、気になる質問だけ拾い読みしてください。
帰任の内示の時期
私の場合、帰任の内示は2回とも帰国の3ヶ月前でした。
ミュンヘンのときは、一時帰国で日本にいたときに伝えられました。
時期は会社によって違うので、先輩や人事に目安を聞いておくと、準備の見通しが立ちます。
子どもの幼稚園や学校の切り替え
ミュンヘンから帰任したとき、息子は5歳だったので、幼稚園の切り替えは特に問題ありませんでした。
小学生以上の場合は、学校の編入の手続きや、日本の勉強への慣れ直しなど、考えることが増えます。
子どもの年齢によって準備が変わるので、帰任の内示を受けたら、早めに学校の情報を集めておきましょう。
帰任前の送金と口座の整理
現地の口座に残ったお金は、帰任の前に日本へ国際送金します。
ミュンヘンからの帰任はリーマン・ショックのころで円高だったので、ユーロのまま外貨預金に預け、円安になってから円に替えました。
国によっては書類の準備に時間がかかるので、送金の手続きは早めに始めることが大切です。
帰任後の住民票と税金の手続き
海外転出届を出していた場合は、帰国後に住民票を戻す転入の手続きが必要です。
住民票を戻すと、住民税や年金、健康保険などの扱いも変わるので、関係する手続きをまとめて確認しておきましょう。
税金や社会保険の考え方は、こちらの記事で整理しています。


帰任したくないと感じたとき
帰任の内示を受けるころは、現地に完全に慣れて、帰任したくない時期だと思います。
私も現地の生活に慣れたころに内示を受けましたが、帰国してみると、自分が一段大きくなっていることを実感できました。
海外で積んだ経験は、日本に戻ってからの仕事と生活を、もう一歩深く楽しいものにしてくれます。
まとめ|帰任は成長を実感する時
海外赴任の帰任後の席は、私の場合2回とも残っていて、上海からはリーダーとして戻れました。
帰任の内示は帰国の3ヶ月前で、家の解約や送金などの大きな手続きは会社が手伝ってくれました。
- 帰任の内示から帰国まで約3ヶ月
- 会社に任せられることと自分でやることの確認
- 家族帯同なら家族の帰国の順番と最後の片付け
- 帰国後すぐに必要な車などの手配
- 現地で作った人脈を帰任後の仕事へ
海外で貴重な経験を積んだ帰任は、日本でさらに活躍できるいいチャンスです。
帰任の内示を受けたら、まずは会社に任せられることを確認して、3ヶ月の準備の予定を立ててみてください。
これから赴任する人は、赴任準備の全体の流れをこちらのチェックリストで確認できます。









コメント