中国駐在が決まって、「中国語が話せないのに、仕事になるのだろうか」と不安になっていませんか。
英語も完璧ではないのに、さらに中国語まで勉強しなければいけないと思うと、赴任までの時間がいくらあっても足りない気がしてきます。
- 中国語が話せないまま赴任する不安
- 職場で何語を使うのかの疑問
- 通訳を介した会話がうまくいくかの心配
- 中国語と英語のどちらを勉強するかの迷い
中国語がまったく話せないのですが、仕事になるのでしょうか。



私は上海で4年働きましたが、仕事は日本語と英語でできました。赴任前に力を入れるべきなのは英語です。
私はドイツのミュンヘンに3年、中国の上海に4年、合計7年駐在しました。
この記事では、上海の職場で実際に何語を使っていたのか、中国語が話せなくて困った場面はどこだったのかを、正直にお伝えします。
中国語なしでも仕事はできた


2020年から2024年まで上海で働きましたが、中国語が話せなくても、仕事で困ることはほとんどありませんでした。
職場には日本語や英語を話せる人が多く、それ以外の人とは通訳を介して話せたので、言葉のせいで仕事が止まることはなかったのです。
ここでは、上海の職場で実際にどんな言葉を使っていたのかを、全体像からお伝えします。
仕事の言葉は日本語と英語が半々
上海の職場で使っていた言葉は、日本語と英語がだいたい半々でした。
日本語ができる人とは日本語で、英語ができる人とは英語で話し、相手に合わせて使い分けていました。
中国語で仕事の話をする場面は、ほとんどありませんでした。
中国人の管理職は日本語か英語
現地の中国人の管理職は、日本語か英語が話せる人がほとんどでした。
そのため、仕事の大事な相談や打ち合わせは、日本語か英語で直接話すことができます。
管理職と通訳なしで直接話せたことは、仕事を進めるうえでとても大きかったです。
足りないところは通訳がカバー
日本語も英語も話さない人とは、通訳を介して話していました。
通訳の人がいるので、中国語が話せなくても、現場の担当者と話ができないということはありません。
ただ、通訳を介すと伝わり方に不安が残る場面もあったので、そのときの工夫はあとの章で紹介します。
上海の職場での日本語と英語


上海の職場では、相手によって日本語・英語・通訳を使い分けていました。
誰とどの言葉で話すかが分かっていれば、赴任前に何を準備すればいいかも見えてきます。
ここでは、日本語ができる人、英語で話した人、通訳を介した人と、相手ごとにどの言葉を使っていたのかを紹介し、社外の取引先の言葉の事情もあわせてお伝えします。


日本語ができる人とは日本語
上海の工場には、日本語を話せる中国人の社員が多くいました。
日本語ができる人とは日本語で話せるので、細かいニュアンスまで伝えやすく、仕事がスムーズに進みます。
日本語が上手な人は、ほかの社員との橋渡し役になってくれることもありました。
エンジニアやQAとは英語
英語で話すことが多かったのは、エンジニアやQA(品質保証)、管理職の人たちです。
技術の話は、図面やデータを見ながら英語で進めていました。
私は上海に赴任したときにはTOEIC 800点の英語力があったので、英語での打ち合わせに困ることはありませんでした。
それ以外の人とは通訳を介して
日本語も英語も話さない人とは、通訳ができる人を介して話していました。
現場の担当者の中には、日本語も英語も話さない人もいるからです。
通訳を介した会話は、直接話すより時間がかかるので、伝えたいことを事前に整理しておくことが大切です。
取引先も英語を話せる人が多い
社外の取引先にも、英語を話せる人が多くいました。
外資系の会社の人はみんな英語を話せましたし、中国系の会社でも英語を話せる人がたくさんいました。
社内でも社外でも、英語ができれば仕事の相手のかなりの部分と直接話せるということです。
通訳を介して話すときのコツ


日本語も英語も通じない相手とは通訳を介して話しますが、通訳を介した会話には独特の難しさがあります。
私も、言いたいことが本当に相手に届いているのか、通訳の人が意訳していないかと、心配になる場面がたくさんありました。
ここでは、上海の職場の通訳の体制と、正しく伝えるために私がやっていた工夫を紹介します。
各チームに1人いた通訳
私の職場では、各チームに1人は通訳がいました。
さらに日本語を話せる社員も多かったので、通訳の人がいないときは、近くにいる人に声をかけて通訳してもらっていました。
通訳の体制は会社によって違うので、赴任前に先輩や人事に確認しておくと安心です。
簡単な日本語で話す
通訳を介すときは、なるべく簡単な日本語で話すようにしていました。
長い文や遠回しな言い方をすると、通訳の人が意味を取り違えたり、意訳したりしやすくなります。
一文を短くして、結論から話すだけでも、伝わり方はかなり変わります。
復唱してもらって確認する
大事な話のあとは、相手に内容を復唱してもらって確認していました。
復唱してもらえば、通訳の途中で意味が変わっていないかをその場で確かめられます。
- 一文を短く、結論から話す
- 大事な内容は相手に復唱してもらう
- 数字や日付は紙や画面で見せる
言葉が違っても、伝わったことを確かめる習慣があれば、大きな行き違いは防げます。
中国語が話せず困った生活の場面


仕事では困らなかった一方で、中国語が話せずに困ったのは、むしろ生活の場面でした。
職場のように通訳してくれる人がいない場面では、自分で何とかしなければなりません。
ここでは、私が実際に困った2つの出来事と、そのとき助けになったもの、そしてこれから赴任する人が準備しておきたいアプリを紹介します。


空港のぼったくりタクシー
困った出来事の1つ目は、空港で客引きのタクシーに乗ってしまったことです。
「公式の者だ」とバッジを見せられ、うっかり信じて乗ってしまい、高い料金を払うことになりました。
空港で声をかけてくる人にはついて行かず、配車アプリや正規のタクシー乗り場を使いましょう。
届かなかった出前
2つ目は、頼んだ出前が届かなかったことです。
配達員は「届けた」と言い張り、届いていないから確認してほしいと電話で伝えるのに、とても苦労しました。
結局は同じアパートの別の階に届けていたことが分かり、再配達してもらえましたが、言葉が通じない電話のやり取りは本当に大変でした。
助けになったBaidu翻訳
こうした場面で助けになったのが、翻訳アプリのBaidu翻訳です。
中国語の訳の精度が良く、伝えたいことを画面で見せたり、相手の話を訳したりするのに役立ちました。
中国語が話せなくても、翻訳アプリがあれば、生活のたいていの場面は何とかなります。
配車アプリと翻訳アプリの準備
これから赴任する人は、DiDiなどの配車アプリと翻訳アプリを用意しておきましょう。
配車アプリなら行き先をアプリで指定でき、料金の目安も事前に分かるので、言葉で説明する必要がなく、ぼったくりの心配もありません。
中国では使えないアプリもあるので、スマホやVPNの準備とあわせて確認しておくと安心です。


中国語は赴任してからで間に合う


中国語をまったく勉強しなかったわけではありませんが、勉強を始めたのは赴任してからでした。
赴任前は英語で仕事ができる状態を作ることを優先し、中国語は現地で生活しながら少しずつ覚えました。
ここでは、私が上海でどのくらい中国語を学んだのかと、それで十分だった理由をお伝えします。
パンダ語学学校で40回の授業
上海では、パンダ語学学校に通い、1回100分の授業を40回受けました。
学んだのは、生活に必要な最低限の中国語です。
現地に住みながら学ぶと、習った言葉をすぐに街で使えるのが良いところです。
片言の中国語で困らなかった生活
中国語は、最低限の片言の会話ができる程度でした。
それでも、翻訳アプリや配車アプリと組み合わせれば、普段の生活で困ることはほとんどありませんでした。
挨拶や数字、簡単なお願いができるだけでも、お店の人や社員との距離は縮まります。
中途半端な中国語より英語
これから赴任する人に伝えたいのは、中途半端な中国語は仕事では役に立たないということです。
仕事で使えるレベルの中国語を身につけるには長い時間がかかり、赴任前の数ヶ月では間に合いません。
興味があれば赴任してから学んでも十分に間に合うので、赴任前の限られた時間は英語に使いましょう。
赴任前は英語に全力


上海赴任が決まった人に私が勧めるのは、赴任前は英語に全力を注ぐことです。
社内のエンジニアや管理職、社外の取引先と直接話せるのは英語なので、英語ができれば仕事の相手のかなりの部分と通訳なしで話せます。
ここでは、どのくらいの英語を目指せばいいのかと、英語ゼロから赴任した私の経験をお伝えします。
仕事で困らないレベルの英語
目指したいのは、仕事で困らないレベルの英語です。
ネイティブのように話せる必要はなく、図面やデータを見ながら、技術の話や打ち合わせができれば十分です。
中国の人たちも英語は第二言語なので、お互いに分かりやすい言葉で話せば通じます。
英語ゼロから始めたミュンヘン赴任
実は私も、最初のミュンヘン赴任のときはTOEIC 350点の英語ゼロの状態でした。
それでも赴任前の勉強と現地での努力で、半年ほどで同僚や顧客と普通に会話できるようになりました。
英語が苦手な状態からどうやって乗り越えたのかは、こちらの記事で詳しく紹介しています。


赴任前にやる英語の準備
赴任前の英語の準備は、中学英文法と音読、そしてアウトプットが基本です。
私はミュンヘンで、英会話スクールのベルリッツにも3ヶ月通い、レベルに合ったクラスで学んだことで英語が伸びました。
私が通ったのはミュンヘンの校舎なので、日本のベルリッツのレッスン内容や料金は公式サイトで確認してください。
中国駐在の言葉のよくある質問


最後に、中国駐在の言葉についてよく聞かれる質問にお答えします。
上海での4年間の経験をもとにしていますが、職場の言葉の事情は会社や職種によって違います。
通訳がいない職場や、英語も苦手な場合など、状況ごとの疑問にも答えているので、気になる質問だけ拾い読みして、自分の赴任先と照らし合わせてみてください。
通訳がいない職場の場合
通訳がいない職場なら、日本語や英語を話せる社員を先に把握しておくことが大切です。
私の職場でも、通訳の人がいないときは、近くの日本語ができる人に声をかけて助けてもらっていました。
あわせて、翻訳アプリを使えば、簡単なやり取りならその場で済ませられます。
英語が苦手な人の優先順位
英語が苦手な人ほど、まずは英語を優先しましょう。
中国語をゼロから仕事で使えるレベルにするより、英語で最低限の打ち合わせができるようにするほうが、ずっと早く仕事に役立ちます。
中国語は、赴任してから生活に必要な分だけ覚えれば十分です。
翻訳アプリだけで仕事ができるか
翻訳アプリは、生活の場面では頼りになりますが、仕事の話し合いには不向きです。
技術の細かい話や、相手の意図を確かめながら進める打ち合わせでは、アプリの訳だけに頼るとすれ違いが起きやすくなります。
仕事は日本語か英語で直接話すか、通訳を介して復唱で確認するのが安心です。
病院で言葉が通じないとき
病院は、日本語が通じる病院を選ぶのが安心です。
私は上海で、会社が契約していた医療サポートのサービスに、日本語が通じる病院を探してもらっていました。
日本語が通じない病院でも、通訳を付けてもらえることがあるので、赴任前に会社の保険やサポートの内容を確認しておきましょう。


中国語を始める時期
中国語は、赴任してから始めても十分に間に合います。
私も上海に着任してから語学学校に通い、生活に必要な片言の会話を身につけました。
赴任前の数ヶ月は英語に集中して、中国語は現地の生活に慣れてから始めるのがおすすめです。
まとめ|中国駐在は英語に全力
中国駐在は、中国語が話せなくても、日本語と英語、そして通訳で仕事ができます。
私も上海の4年間、仕事は日本語と英語が半々で、中国語で困ったのはタクシーや出前といった生活の場面でした。
- 仕事の言葉は日本語と英語が中心
- 通訳を介すときは簡単な日本語と復唱
- 生活の場面は配車アプリと翻訳アプリ
- 中国語は赴任してからで十分
- 赴任前の時間は英語に全力
赴任までの時間は限られているので、まずは仕事で困らないレベルの英語を身につけることから始めてください。
英語が苦手な状態から赴任を乗り越えた方法は、こちらの記事で紹介しています。





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