「英語が話せないのに、海外赴任が決まってしまった」と不安を抱えていませんか。
会議で発言できるのか、現地の人と仕事になるのか、考えるほど心配は大きくなっていきます。
- 現地の会話が聞き取れない不安
- 英語で仕事を進められるかの心配
- 赴任までの短い準備期間
- 何から勉強すればいいか分からない状態
- 英会話スクールに通うべきかの迷い
英語が話せないのに海外赴任が決まって、何から手をつければいいか分かりません。



私もTOEIC350点でドイツに赴任しましたが、半年で何とか仕事ができるようになりました。
この記事では、英語が話せない状態から赴任した私が、渡航までの4ヶ月でやった準備と現地での挫折、そして半年で道が開けるまでを包み隠さずお伝えします。
英語が話せる状態で赴任した上海との違いにも触れるので、赴任後のイメージもつかめるはずです。
読み終えるころには、今日から何をすればいいのかがはっきりしていると思います。
TOEIC350点で決まった海外赴任


最初に、私が2006年にドイツのミュンヘンへ赴任したとき、英語がどれくらいできなかったのかを正直にお伝えします。
会話は部分的にしか聞き取れず、話すのも単語を並べる程度だった当時の英語力は、海外で仕事をするには明らかに足りないレベルでした。
それでも英語が話せない状態からでも道は開けるということを、この記事全体を通して伝えられればと思っています。
赴任決定時の英語力はTOEIC350点
赴任が決まったときの私の英語力は、TOEIC350点でした。
海外赴任者の英語力としては、決して高いとはいえない点数です。
同じように点数に自信がない方は、ここから半年で仕事ができるようになった1つの実例として読んでみてください。
聞き取れず単語を並べるだけの会話
当時の私は、英語の会話を部分的にしか聞き取れない状態でした。
自分から話すときも、知っている単語を並べるのが精一杯でした。
英語を文として組み立てることは、ほとんどできていなかったと思います。
渡航までに残された4ヶ月の準備期間
赴任が決まってから渡航するまでの期間は、わずか4ヶ月でした。
英語を基礎から身につけるには、決して長いとはいえない時間です。
だからこそ、限られた時間で何に集中するかが大切になりました。
赴任前4ヶ月でやった英語の準備


ここからは、赴任が決まってから渡航するまでの4ヶ月で、私が実際にやった英語の準備を3つに分けて具体的にお伝えします。
どれも特別なサービスに頼ったものではなく、英語が話せない方でも今日からすぐに始められる、シンプルな方法ばかりです。
振り返ると、この4ヶ月で英語の土台をつくれたことが、赴任後に半年で道が開けた大きな理由だったと感じています。
1冊の英会話本を繰り返し音読
最初に取り組んだのは、『英会話ペラペラビジネス100』(スティーブ・ソレイシィ著、現在は改訂版が出ています)という本1冊を何度も繰り返し読むことです。
テキストを口に出しながら何度も読み、英語の感覚を体に覚えさせようとしました。
教材をいくつも買うのではなく、1冊を何度も声に出して読むことを優先しました。
中学英文法の一からのやり直し
並行して取り組んだのが、中学の英文法の一からの学び直しです。
今振り返ると、この文法の学び直しが、その後の英語学習すべての基礎になったと思います。
単語を並べるだけの状態から抜け出すには、文を組み立てるための文法の知識が欠かせません。
欧州向けの業務で触れた実践の英語
赴任前から欧州向けの業務も担当するようになったことも、大きな準備になりました。
実際の仕事で使われる英語に触れながら、勉強を進めることができたからです。
可能であれば、赴任前から海外とやり取りする仕事に関わっておくことをおすすめします。
赴任直後に味わった英語の挫折


4ヶ月の準備を経てミュンヘンに着いたものの、赴任直後の私を待っていたのは、英語がほとんど通用しないという大きな挫折でした。
準備してきたつもりでも、当時の自分には現地の会話が早すぎて、職場で交わされる英語のほとんどが理解できなかったのです。
ここでは、準備しても通用しなかった現実と、そこから私がどう動いたのかを、失敗も含めて正直にお話しします。
第二言語でも流ちょうなドイツの同僚
ドイツでは、職場の人たちにとっても英語は母国語ではなく第二外国語でした。
それにもかかわらず、みんな驚くほど英語が上手でした。
非英語圏への赴任でも、仕事で英語が求められる場面は多いと実感しました。
会話の速さについていけない挫折感
当時の自分には会話が早すぎて、ほとんど理解できませんでした。
赴任直後に、強い挫折感を味わったのを今でも覚えています。
英語が話せないまま赴任する方は、最初にこうした壁があると知っておくだけでも気持ちが違うはずです。
現地で3ヶ月通ったベルリッツ
あまりにも理解できなかったため、現地でもベルリッツに3ヶ月通いました。
最初に筆記テストを受けて、その結果でクラス分けされる仕組みでした。
おそらく日本人は筆記テストが得意なこともあって、最初は1段階レベルの高いクラスに割り当てられました。
- 筆記テストでのクラス分け
- 1段階上のクラスでのつまずき
- 先生への相談とクラス変更
- レベルに合ったクラスでの上達
授業が難しくてついていけないことを先生に相談すると、クラスを変えてもらえました。
新しいクラスは自分のレベルにちょうど合っていて、同じレベルの人たちと一緒に学べる環境でした。
気づいたときには、同僚やお客様と普通に英語で会話できるレベルまで力が伸びていました。
英語が話せるまでの半年間


挫折から始まったミュンヘンでの生活でしたが、赴任から半年ほど経つと、英語をめぐる状況は少しずつ、そして大きく変わっていきました。
特別な方法を使ったわけではなく、毎日の勉強の積み重ねと、仕事の中での小さな心がけを続けただけです。
ここでは、英語が話せるようになるまでの半年間に私が毎日続けたことを、仕事以外の時間と仕事中に分けて紹介していきます。
17時の終業後は寝るまで英語の勉強
ドイツでは日本のような残業がなく、毎日17時には仕事が終わりました。
その時間を使って、帰宅後から寝るまでずっと英語の勉強をしていました。
赴任先で自由に使える時間があるなら、その時間こそ英語を伸ばす一番のチャンスです。
仕事では自分から現地の人と会話
仕事では、なるべく現地の人と会話をするように心がけました。
聞き取れないことがあっても、自分から話す機会を増やすことを意識していました。
実際に英語を使う場面を増やすことが、何よりの練習になったと感じています。
半年で急に開けた感覚
変化を感じたのは、赴任から半年ほど経ったころです。
その当時の英語力でも何とか仕事になるようになると、急に目の前が開けたような感覚がありました。
具体的なきっかけがあったわけではなく、気づいたら自信がついていたというのが正直なところです。


英語が話せた上海赴任との違い


2020年からの上海赴任では、英語が話せない状態で臨んだミュンヘンのときとは違い、英語がある程度話せる状態で現地に向かいました。
日本語を話す人が多い職場だったこともあり、言葉の面での苦労はずいぶん減りましたが、通訳を介した会話という別の難しさもありました。
ここでは、英語が話せると赴任はどう変わるのかを、2回の経験を比べながらお伝えします。


TOEIC800点で臨んだ上海赴任
上海赴任時の私の英語力は、TOEIC800点でした。
ミュンヘン赴任時の350点から、大きく伸ばした状態での赴任です。
英語が話せないところから始めても、ここまで伸ばせるという1つの例として参考にしてください。
日本語を話す人が多い現地工場
上海の工場には日本語を話す人も多く、基本的な仕事の面で言葉に苦労することはありませんでした。
赴任先によっては、英語よりも日本語が通じる環境で働くこともあります。
赴任が決まったら、職場でどの言語が使われているのかを事前に確認しておくと安心です。
通訳を介した会話で感じた不安
一方で、中国人と日本語の通訳を介して話すときは、自分の言いたいことが相手に届いているか心配になる場面がたくさんありました。
通訳さんが意訳をしていないか、気になることも少なくありませんでした。
言葉が通じる環境であっても、きちんと伝わっているかを確かめる意識は欠かせないと感じています。
英語が話せない人に伝えたい3つ


ここまでの経験を踏まえて、英語が話せないまま海外赴任が決まった方に、私が一番伝えたいことを3つにまとめました。
どれも、私自身がTOEIC350点から半年で仕事ができるようになるまでの間に、大切だと実感してきたことです。
特に赴任までの準備期間にこそ取り組んでほしい内容なので、英語に不安がある方は、ぜひ今日から1つずつ始めてみてください。
中学英文法という土台づくり
1つ目は、中学校の文法をしっかりと身につけることです。
単語を並べるだけの状態から抜け出すには、文を組み立てるための土台が必要になります。
私自身、赴任前に中学英文法を一から学び直したことが基礎になりました。
声に出す音読で英語を体に覚えさせる
2つ目は、英文を口に出して何度も音読することです。
目で読むだけでなく声に出すことで、英文の感覚が体にしみ込んでいきます。
私は1冊の本を繰り返し音読して、英語の感覚を体に覚えさせるようにしていました。
学んだことを誰かにアウトプット
3つ目は、赴任前に学んだことを誰かにアウトプットすることです。
人に説明したり使ったりすることで記憶に残りやすくなり、自分の理解度も再確認できます。
家族や同僚に話すだけでもよいので、学んだことを外に出す習慣をつけてみてください。
海外赴任の英語のよくある質問


最後に、英語が話せないまま海外赴任を控えている方が特に気になりやすい質問に、私の実際の経験をもとにお答えします。
英語力の目安や勉強期間などは人によって違うため、あくまで1人の元駐在員の実例として参考にしてください。
気になる質問だけを拾い読みしても分かるように、それぞれの答えを実体験をもとにできるだけ短くまとめました。
海外赴任に必要な英語力の目安
必要な英語力は、会社や赴任先、仕事の内容によって大きく変わるので、一概には言えません。
ただ私の場合は、TOEIC350点で赴任しても、半年で何とか仕事ができるようになりました。
点数が低いからといって、あきらめる必要はないと考えています。
赴任前の準備期間でできること
準備期間には、中学英文法の学び直しと音読に集中するのがおすすめです。
私は4ヶ月の間に、1冊の本の音読と中学英文法のやり直しに取り組みました。
実際の仕事で英語に触れる機会があれば、それも積極的に活用してみてください。
英語が話せるようになるまでの期間
私の場合は、赴任から半年ほどで、当時の英語力でも何とか仕事ができるようになりました。
もちろん個人差はありますが、毎日の積み重ねで少しずつ変化は出てきます。
最初の数ヶ月で通じなくても、焦らず続けることが大切です。
英会話スクールに通うべきかの判断
独学だけでは追いつかないと感じたら、スクールに頼るのも1つの手です。
私はミュンヘンでベルリッツに3ヶ月通い、レベルに合ったクラスで学ぶうちに、同僚やお客様と普通に会話できるまで英語力が伸びました。
通うのであれば、クラスが合わないと感じたときに遠慮せず先生に相談することをおすすめします。
非英語圏の赴任での英語の必要性
私の経験では、非英語圏への赴任でも英語は必要でした。
ドイツでは職場の人たちにとっても英語は第二外国語でしたが、みんな英語がとても上手でした。
赴任先の公用語だけでなく、職場で実際に使われる言語を確認しておくことが大切です。
通訳がいる職場での注意点
通訳を介して話すときは、自分の意図が正しく伝わっているかに気を配る必要があります。
私も上海で、通訳さんが意訳をしていないか心配になる場面がたくさんありました。
大事な話ほど、伝わった内容を確認する意識を持っておくと安心です。
まとめ|半年で越えた英語の壁
TOEIC350点でドイツに赴任した私でも、半年で何とか英語で仕事ができるようになりました。
英語が話せないまま海外赴任が決まった方は、次のポイントを振り返ってみてください。
- 中学英文法の学び直し
- 英文の音読の繰り返し
- 学んだことのアウトプット
- 現地の人との積極的な会話
- 半年は焦らず続ける姿勢
英語が話せないという不安は、正しい準備と毎日の積み重ねで少しずつ小さくできます。
まずは今日、中学英文法の本を1冊開くところから始めてみてください。
英語以外の赴任準備で何から手をつけるべきかは、こちらの記事で順番にまとめています。


家族を連れて行くか単身で行くかで迷っている方は、こちらの記事も参考にしてください。




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