はじめに
初めての海外赴任。
「何を持っていけばいいの?」「現地で手に入るものと日本から持っていくべきものの違いがわからない」
そんな悩みを抱える方は多いと思います。
私自身、これまで 中国(上海)では単身赴任、ドイツでは家族帯同 を経験しました。
どちらのケースも準備の大変さはありましたが、共通して言えるのは
「最初の1か月を快適に過ごせるかどうかは、持ち物の準備で決まる」
ということです。
この記事では、私の実体験をもとに
- 共通して必要なもの
- 単身赴任にあると便利なもの
- 家族帯同で欠かせないアイテム
を具体的にまとめました。
最後には「現地で買えばOKなもの」も紹介していますので、ぜひ荷造り前にチェックしてみてください。
共通して必要な持ち物(単身・家族共通)
パスポート・書類関係
まず最優先すべきは、身分・手続きに関わる書類一式です。
忘れたり紛失したりすると、現地での手続きが進まないケースもあります。
- パスポート(有効期限6か月以上)
- ビザ・就労許可証・会社の辞令書
- 戸籍謄本(家族帯同の場合)
- 健康診断書・英文の在職証明書
💡 ポイント:
全ての書類は PDF化してクラウド(Google Driveなど)にも保存 しておくと安心。
私はスマホでも確認できるように、パスポートとビザページを撮影して保存しています。
現金・カード・金融関連
赴任直後は銀行口座が開けず、現金が必要な場面が多いです。
特に中国では最初の1週間、現金とクレジットカードでしのぎました。
- 現地通貨(2〜3万円分)
- クレジットカード(VISA/Master)
- WiseやRevolutなど海外送金サービス
- 日本の銀行口座情報(ネットバンキング可否も確認)
📌 実体験:
赴任直後にクレジットカードが使えず、小額の現地通貨を多めに持っていて助かりました。
衣類・日用品
現地でも購入は可能ですが、サイズ感・品質の違いには注意が必要です。
- スーツ、ワイシャツ(日本サイズが安心)
- 下着・靴下(洗濯頻度を考えて多めに)
- ドライヤー・電動歯ブラシ(電圧対応を確認)
- 常備薬・胃腸薬・頭痛薬など
💬 ドイツでは薬局で薬を買うのに医師の処方箋が必要なこともありました。
日本で使い慣れた薬を持って行くと安心です。
単身赴任におすすめの持ち物
1. 簡単に自炊できるキッチン用品
単身赴任では外食が続くと出費も健康も気になります。
簡単な自炊ができるだけで生活の質が上がります。
- 小型炊飯器(海外対応タイプがおすすめ)
- 日本の調味料(醤油・味噌・だし・マヨネーズなど)
- 計量カップ・菜箸・包丁(100円ショップ製でOK)
💬 体験談(ドイツ):
現地のスーパーでも醤油は売っていますが、味がかなり違いました。
「味噌汁の素」と「ほんだし」は赴任初期の救世主でした。
2. ストレス対策・娯楽グッズ
単身生活では、孤独やストレス対策も大切です。
慣れない環境だからこそ、リラックスできる時間を確保しましょう。
- VPNサービス(Netflix・YouTubeなど閲覧制限対策)
- Kindle・電子書籍リーダー
- サプリ・日本の入浴剤・耳栓
📌 ポイント:
現地のテレビや動画サービスは日本語が使えないことも多いため、
VPN経由で日本のコンテンツを見られる環境を整えておくと安心です。
3. 安眠グッズ・健康関連
- アイマスク・耳栓
- 湿度計・加湿器(ドイツは乾燥が強烈)
- 枕(現地の枕は高くて硬いことが多い)
💬 ドイツ赴任時の経験:
ホテルの枕が高くて寝づらく、腰痛に。日本から自分用の枕を持っていけばよかったと後悔しました。
家族帯同におすすめの持ち物
1. 子ども関連用品
現地で手に入りにくい「日本の学用品」や「子ども用薬」は持参がおすすめ。
- ノート・鉛筆・ドリル・絵本
- 日本語教材(市販のワークブックなど)
- 子ども用の常備薬・母子手帳コピー
💡 ポイント:
海外の文具はおしゃれですが使いづらいことも。小学生なら日本製が安心です。
2. 食材・調味料
海外でも日本食材は手に入りますが、値段が高く味が違うことも多いです。
- カレールー・ふりかけ・海苔
- 和風だし・乾麺(うどん、そば)
- お弁当グッズ(シリコンカップ、ピックなど)
📌 体験談(ドイツ):
カレールーは1箱800円以上でした。日本でまとめ買いして送る方が安上がりです。
3. 家族の生活サポート品
- 延長コード・変換プラグ
- 加湿器・空気清浄機
- 写真立て・季節飾り・お気に入りのカップ
💬 メンタル面でも重要:
「家の中に日本の空気を残す」と、家族の安心感がまるで違います。
現地で買えばOKなもの
あれもこれも詰め込みたくなりますが、スーツケースには限りがあります。
次のようなものは現地調達で十分です。
- 洗剤・柔軟剤・シャンプー(現地ブランドで代用)
- タオル類(重くてかさばる)
- 家電製品(電圧・プラグ形状が異なる)
💡 ポイント:
現地生活が落ち着いてから、必要に応じてAmazonや現地通販を活用すればOK。
まとめ:持ち物は「現地で手に入りにくいもの」から優先しよう
海外赴任前の荷造りでは、
「全部持っていく」よりも
“現地で買えない・代用できないもの”を優先する
のがコツです。
国や都市によって物価や入手難度も違うため、
この記事をベースに 自分専用のチェックリスト を作っておくと、準備がぐっと楽になります。
✈️ 次回予告:
次の記事では、
「海外赴任前のお金の準備|口座・送金・クレカ完全ガイド」
をお届けします。

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